放射線の被ばくによる確率的影響と確定的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
エックス線の生体に与える影響に関する知識 第34問
放射線の被ばくによる確率的影響と確定的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)確率的影響では、被ばくした集団中の影響の発生確率は、被ばく線量の増加とともに増加する。
- (2)確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が、シグモイド曲線で示される。
- (3)遺伝的影響には、確率的影響に分類されるものと確定的影響に分類されるものがある。
- (4)早期影響は、全て確定的影響に分類される。
- (5)しきい線量は、確定的影響には存在するが、確率的影響には存在しないと考えられている。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
遺伝的影響は、すべて確率的影響に分類されます。確定的影響に分類されるものはありません。
【二つの影響の整理】
確率的影響 しきい線量が無い
線量とともに発生確率が増す
重篤度は線量によらない
→ がん、白血病、遺伝的影響
確定的影響 しきい線量がある
線量とともに重篤度が増す
→ 脱毛、白内障、不妊、皮膚障害、
造血機能の低下
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確率的影響に入るのは、がんと遺伝的影響の二つだけです。残りはすべて確定的影響です。この線引きを覚えれば、この種の設問はほとんど解けます。
【ほかの選択肢】
(1) 確率的影響では、発生確率が線量の増加とともに増す
正しい
(2) 確定的影響では、線量と発生確率の関係がシグモイド
(S字状)曲線で示される 正しい
(4) 早期影響は、すべて確定的影響に分類される 正しい
(5) しきい線量は確定的影響には存在するが、確率的影響には
存在しないと考えられている 正しい
【S字になるわけ】
しきい線量までは誰にも起こらない → ゼロが続く
超えると急に増える → 立ち上がる
さらに増やすと全員に起こる → 頭打ちになる
この三段が、S字の形を作ります。確率的影響のほうは原点を通る直線とされ、しきい値がありません。
【(4)が正しいわけ】
早期影響は、多くの細胞が一度に死ぬことで起こる
一定数の細胞が失われてはじめて現れるので、しきい線量がある → 確定的影響
早期か晩発かは時期の分け方、確率的か確定的かは出方の分け方です。別の軸ですが、早期影響はすべて確定的、という対応だけは成り立ちます。
出典:エックス線作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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