下図はヒトの副交感神経節後線維終末を模式的に表したものである。図中の①~④に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ…
薬学理論問題(生物) 第111問
下図はヒトの副交感神経節後線維終末を模式的に表したものである。図中の①~④に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)物質①は、モノアミントランスポーターによって神経終末に取り込まれる。
- (2)物質②は、分子内に4 級アンモニウム基をもつ。
- (3)心臓の洞房結節細胞において、物質②に対する受容体が刺激されると、K⁺チャネルが開口して、過分極が生じる。
- (4)膜タンパク質③は、アゴニスト刺激によって開口するCa²⁺ チャネル内蔵型受容体で、シナプス小胞のエキソサイトーシスに関与する。
- (5)血漿中には膜タンパク質④と同じ活性をもつ酵素が存在し、その基質特異性は膜タンパク質④よりも高い。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。物質②はアセチルコリンで分子内に第四級アンモニウム基をもち、洞房結節では M₂ 受容体を介して K⁺ チャネルが開き、過分極します。
図では、①(コリン)とアセチル CoA からコリンアセチルトランスフェラーゼで②(アセチルコリン)が作られ、シナプス小胞に蓄えられます。③から入る Ca²⁺ で小胞が放出され、④(アセチルコリンエステラーゼ)が②を①と酢酸に分解します。
(3) M₂ 受容体は Gᵢ タンパク質と共役し、βγ サブユニットが K⁺ チャネル(GIRK)を開くので、過分極して心拍数が下がります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) コリンは高親和性のコリントランスポーターで取り込まれる。モノアミントランスポーターではない 誤り
(4) ③は活動電位による脱分極で開く電位依存性 Ca²⁺ チャネル。アゴニストで開く受容体ではない 誤り
(5) 血漿のブチリルコリンエステラーゼ(偽性コリンエステラーゼ)は、アセチルコリンエステラーゼより基質特異性が低く、いろいろなエステルを分解する 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問111(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学理論問題(生物)」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 第112問下図は、ミトコンドリアと、その電子伝達系をつかさどる複合体Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ並びにATP 合
- 2024年(令和6年) 第112問下図はヒトの眼球断面の模式図である。図のa~eに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ
- 2024年(令和6年) 第120問ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染と薬害エイズに関する以下の問いに答えよ。
- 2025年(令和7年) 第118問マクロファージをリポ多糖で刺激して得た培養液を採取し、この培養液中のサイトカインXの濃度
- 2026年(令和8年) 第116問炎症性サイトカイン及び化学伝達物質に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 2022年(令和4年) 第113問糖新生に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
スポンサーリンク


