図1 ~4 は、化学物質A、B、Cの発がん作用を調べるために、マウスを用いて皮膚腫瘍(皮膚がん)の発生割合について検討し…
薬学理論問題(衛生) 第136問
図1 ~4 は、化学物質A、B、Cの発がん作用を調べるために、マウスを用いて皮膚腫瘍(皮膚がん)の発生割合について検討した論文に示されている結果である。図1 は、あらかじめ毛を剃ったマウスの背部皮膚に化学物質A又は化学物質Bを1 回だけ塗布し、その後、同一部位に化学物質Cを1 週間に2 回ずつ塗布し続けた時の結果である。図2 、3 、4 は、化学物質A、B、Cを図1 と同じ用量でそれぞれ単独で、毛を剃ったマウスの背部皮膚に1 週間に2 回ずつ塗布し続けた時の結果である。これらの結果からわかる化学物質A、B、Cの発がん作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)化学物質Aには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用はない。
- (2)化学物質Bには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用はない。
- (3)化学物質Cには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用はない。
- (4)化学物質Aには、発がんプロモーターとしての作用がある。
- (5)化学物質Bには、発がんプロモーターとしての作用がある。質AまたはB 化学物質C 化学物質A回塗布のみ) 回/週の連続塗布) 回/週の連続塗布)物質A化学物質C腫瘍発生マウス(%) 物質B 腫瘍発生マウス(%)化学物質C時間(週) 時間(週)図1 図2 化学物質C回/週の連続塗布) 回/週の連続塗布) 腫瘍発生マウス(%) 腫瘍発生マウス(%)時間(週) 時間(週)図3 図4
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。Cは単独で腫瘍をつくらずイニシエーターではなく、Aは単独の連続塗布で腫瘍をつくるのでプロモーターの作用ももちます。
図の読み方は次のとおりです。
図1:AまたはBを1回塗ったあとCを塗り続けると、どちらも腫瘍が出る。AとBはイニシエーター、Cはプロモーターとして働く
図2:Aを塗り続けるだけで腫瘍が出る。Aはイニシエーターとプロモーターの両方の作用をもつ(完全発がん物質)
図3:Bを塗り続けても腫瘍が出ない。Bにはプロモーターの作用が無い
図4:Cを塗り続けても腫瘍が出ない。Cにはイニシエーターの作用が無い
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【ほかの選択肢】
(1) Aは1回の塗布のあとCで腫瘍ができるので、イニシエーターの作用がある 誤り
(2) Bも1回の塗布のあとCで腫瘍ができるので、イニシエーターの作用がある 誤り
(5) Bを単独で塗り続けても腫瘍が出ないので、プロモーターの作用は無い 誤り
【ポイント】
イニシエーターは DNA に傷をつける段階、プロモーターは傷をもつ細胞の増殖を促す段階に働きます。
出典:第109回 薬剤師国家試験 問136(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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