次の記述は、超短波(VHF)帯における山岳伝搬について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番…
無線工学 無線工学 A-22
次の記述は、超短波(VHF)帯における山岳伝搬について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。(1) 見通し外の遠距離の通信において、伝搬路上に山岳があり、送受信点からその山頂が見通せるとき、山岳による[A]波の電界強度は、山岳がない球面大地を伝搬した場合の電界強度より著しく[B]なることがある。(2) 送受信点間の距離が同じ場合、山岳[A]波に生じるフェージングの強さは、一般に、山岳がない見通し外の球面大地を伝搬した場合のフェージングに比べて[C]。
- (1)A: 回折 B: 弱く C: 強い
- (2)A: 回折 B: 強く C: 弱い
- (3)A: 散乱 B: 弱く C: 弱い
- (4)A: 散乱 B: 弱く C: 強い
- (5)A: 散乱 B: 強く C: 強い
正答 (2)
正答は (2)。
【結論】
A 見通し外でも、送受信点の両方から山頂が見通せるときは、電波が山頂で回折して受信点に届きます。これを山岳回折波(山岳回折)といいます。
B 山岳回折波の電界強度は、山岳がない球面大地を回折して伝わる場合より、著しく強くなることがあります。山頂がナイフエッジのように働き、大地による大きな回折損失を受けずに済むためで、山岳利得と呼ばれます。
C 山岳回折波は伝搬路が比較的安定しているので、フェージングは、山岳のない見通し外の伝搬より一般に弱くなります。
したがって「回折・強く・弱い」の (2) です。
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【誤りの選択肢】
(3) (4) (5) 散乱波は、対流圏の大気の乱れなどで散乱された電波で、山頂を見通す伝搬路の説明ではありません
(1) (3) (4) 山岳回折波の電界強度は強くなることがあるので「弱く」は誤りです
(1) (4) (5) フェージングは弱くなります
【関連する知識】
超短波(VHF)帯では、見通し外の伝搬は大地の回折で大きく減衰します。山岳回折は、山岳を中継点のように使えるため、遠距離通信に役立つことがあります。
出典:2026年(令和8年)5月期 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-22(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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