含水爆薬と硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の比較に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。…
火薬類の知識 第12問
含水爆薬と硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の比較に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)後ガスは、含水爆薬より硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の方が優れている。
- (2)薬質(状態)は、含水爆薬が膠質又はゲル状であるのに対し、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は粒状である。
- (3)雷管による雷管起爆感度試験において、含水爆薬は起爆されるが、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は起爆されない。
- (4)爆発効果は、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)より含水爆薬の方が大きい。
- (5)耐水性は、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)より含水爆薬の方が優れている。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でない記述です。
発破の後ガスは、含水爆薬のほうが優れています(有毒ガスが少ない)。「硝安油剤爆薬のほうが優れている」は逆です。
【後ガスの違い】
含水爆薬 有毒ガスが少ない
アンホ爆薬 有毒ガスが多い
含水爆薬は、酸素バランスをゼロに近く設計できます。また、水を含むため反応が安定しています。だから一酸化炭素や窒素酸化物が少なくなります。
アンホ爆薬は、吸湿や配合のばらつきで反応が不完全になりやすく、後ガスが増えます。
【ほかの選択肢】
(2) 薬質は、含水爆薬が膠質又はゲル状、アンホ爆薬が粒状
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適切
(3) 雷管起爆感度試験において、含水爆薬は起爆されるが、
アンホ爆薬は起爆されない 適切
(4) 爆発効果は、アンホ爆薬より含水爆薬のほうが大きい適切
(5) 耐水性は、アンホ爆薬より含水爆薬のほうが優れている
適切
【二つの爆薬の比較】
含水爆薬 アンホ爆薬
薬質 膠質・ゲル状 粒状
爆速 4,000~6,000m/s 約3,000m/s
仮比重 大きい 小さい
爆発効果 大きい 小さい
耐水性 優れる 弱い
後ガス 少ない(優れる) 多い
雷管起爆性 あり なし(親ダイが要る)
価格 高い 安い
→ 性能はすべて含水爆薬が上、価格だけアンホが有利
(2)(3)(4)(5)がいずれも含水爆薬の優位を述べているのですから、(1)だけが逆を向いていることに気づけます。
【雷管起爆性の違い】
アンホ爆薬は感度が低く、雷管では起爆しない
親ダイ(他の爆薬)で起爆する必要があります。これは弱点であると同時に、取扱いが安全という利点でもあります。
【それでもアンホ爆薬が使われるわけ】
安く、大量に使える
ベンチ発破のように大量の爆薬を使う現場では、価格の差が大きく効きます。粒状なので孔に吹き込める扱いやすさもあります。
出典:発破技士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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