重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制方法として、適切でないものは次のうちどれか。…
燃料及び燃焼に関する知識 第25問
重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制方法として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)硫黄分の少ない重油を選択する。
- (2)低温伝熱面に耐食材料を使用する。
- (3)給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ。
- (4)蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにする。
- (5)排ガスのO₂%を下げ、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換を抑制して、燃焼ガスの露点を上げる。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
低空気比燃焼のねらいは、燃焼ガスの露点を上げることではなく下げることです。
低温腐食は、硫黄分からできた硫酸が、温度の下がった伝熱面で結露して金属を侵す現象です。露点が下がれば、より低い温度まで結露しなくなり、腐食が起こりにくくなります。露点を上げては、逆に結露しやすくなります。
なお、排ガスの酸素濃度を下げて三酸化硫黄への転換を抑える、という仕組みそのものは正しい説明です。効果の向きだけが逆になっています。
【低温腐食の抑制方法】
燃料の選択 硫黄分の少ない重油を選択する
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耐食材料 低温伝熱面に耐食材料を使用する
給水温度 上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ
空気予熱器 蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が
低くなり過ぎないようにする
低空気比燃焼 酸素濃度を下げ、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換を
抑制して、燃焼ガスの露点を下げる
添加剤 重油に加えて、燃焼ガスの露点を下げる
【三つの向きの対策】
硫酸をつくらせない 低空気比、硫黄分の少ない燃料、添加剤
結露させない 表面温度を上げる、露点を下げる
結露しても侵されない 耐食材料
【低空気比が二重に効くわけ】
酸素が減ればSO₃が減り、SO₃が減れば露点も下がる
出典:二級ボイラー技士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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