ボイラーの溶接部のうち、溶接後熱処理を省略できない部位は、次のうちどれか。…
ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識 第10問
ボイラーの溶接部のうち、溶接後熱処理を省略できない部位は、次のうちどれか。
- (1)水管の漏止め溶接部
- (2)煙管の漏止め溶接部
- (3)外圧を受ける胴の強め輪を取り付ける場合の溶接部で、のど厚が14mmの連続溶接を行ったもの
- (4)オーステナイト系ステンレス鋼で作られたものの溶接部
- (5)径60mmの穴に管台を取り付けるのど厚が12mmの溶接部で、この種の溶接部が連続していないもの
正答 (3)
正答は (3)。外圧を受ける胴の強め輪を取り付ける溶接部で、のど厚が14mmの連続溶接を行ったものです。
取付け溶接部で溶接後熱処理を省略できるのは、のど厚が13mm以下のものです。14mmは13mmを超えているので、省略できません。
【ほかの選択肢】
(1) 水管の漏止め溶接部 省略できる
(2) 煙管の漏止め溶接部 省略できる
(4) オーステナイト系ステンレス鋼で作られたものの溶接部省略できる
(5) 径60mmの穴に管台を取り付けるのど厚12mmの溶接部で、この種の溶接部が連続していないもの 省略できる
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【溶接後熱処理を省略できるもの】
漏止め溶接部(水管、煙管など)
オーステナイト系ステンレス鋼で作られたものの溶接部
管台、強め材などの取付け溶接部で、のど厚が13mm以下のもの
【漏止め溶接部が省略できるわけ】
強さを受け持たせるためではなく、漏れを止めるためだけの溶接
のど厚が小さく、入熱も残留応力も小さいからです。
【オーステナイト系ステンレス鋼が省略できるわけ】
焼きが入らない組織なので、急冷しても硬化しない
炭素鋼のように、硬くもろい組織ができる心配がありません。むしろ中途半端な温度に長く置くと、かえって性質が悪くなります。
【溶接後熱処理は何のために行うか】
残留応力を取り除く
硬くなった熱影響部を軟らかくする
拡散性水素を逃がす
のど厚が大きいほど入熱が多く、残留応力も大きくなります。だからのど厚で線が引かれています。
【数字の見かた】
12mm → 13mm以下なので省略できる
14mm、15mm → 13mmを超えるので省略できない
厚さの数字が出てきたら、13mmと比べます。
出典:普通ボイラー溶接士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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