交流アーク溶接機と比較した直流アーク溶接機の特徴に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは、…
溶接機器の取扱方法に関する知識 第32問
交流アーク溶接機と比較した直流アーク溶接機の特徴に関するAからEまでの記述について、適切なもののみを全てあげた組合せは、(1)~(5)のうちどれか。A 三相不平衡負荷となる。B 無負荷電圧が高い。C ステンレス鋼など特殊金属の溶接に利用できない。D 力率の問題がない。E 磁気吹きを起こしやすい。
- (1)A,B,C
- (2)A,C,D
- (3)B,C,E
- (4)B,D,E
- (5)D,E
正答 (5)
正答は (5)。D,E が適切です。
【直流アーク溶接機の特徴】
D 力率の問題がない
E 磁気吹きを起こしやすい
【A、B、Cの誤り】
A 三相不平衡負荷となるのは、交流アーク溶接機
B 無負荷電圧が高いのも、交流アーク溶接機
C ステンレス鋼など特殊金属の溶接に利用できる
【交流と直流を並べる】
交流 構造が簡単、安価、保守が楽。磁気吹きが少ない。
アークが不安定。極性を選べない。力率が低い。
無負荷電圧が高い。三相不平衡負荷となる
直流 アークが安定。極性を選べる。低電流でも溶接しやすい。
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特殊金属に使える。構造が複雑、高価。
磁気吹きを起こしやすい。力率の問題がない
【三相不平衡負荷とは】
三相電源のうち、特定の2本にだけ負荷がかかること
交流アーク溶接機は単相で電気を取るので、片寄りが出ます。直流(整流器形)は三相から取れるので、片寄りません。同じ理由で力率の問題も出ません。
【特殊金属に使えるわけ】
低い電流でもアークが安定し、細かい調整ができる
薄板やステンレス鋼、非鉄金属の溶接に向きます。極性を選べるのも強みです。
【磁気吹きが直流で起きるわけ】
向きの変わらない電流のまわりには、向きの変わらない磁界ができる
その磁界が偏っていると、アークは一方向に押され続けます。交流は向きが入れ替わるので、打ち消されます。
【無負荷電圧が高いと困ること】
アークを出していないときでも、感電の危険が大きい
だから交流アーク溶接機では、狭い場所や高所で自動電撃防止装置を使い、25V以下まで下げます。
出典:特別ボイラー溶接士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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