次の測定手順は,接地抵抗計(電池式)の精密測定(3 極法)に関する記述である。次の空欄に当てはまるものとして,適切なもの…

一般問題 第26問

次の測定手順は,接地抵抗計(電池式)の精密測定(3 極法)に関する記述である。次の空欄に当てはまるものとして,適切なものは。1.測定の前に,補助接地極が適切な位置に配置されていることを確認する。2.測定の前に,接地抵抗計の電池が有効であることを確認する。3.測定の前に,接地極の [  ] が許容値以下であることを確認する。4.測定ボタンを押して,接地抵抗値を読む。

正答 イ
正答は (1)。 【空欄に入るのは地電圧】 接地抵抗計による精密測定(3極法)の手順で、測定の前に許容値以下であることを確認するのは、接地極の地電圧です。よって (1) が正答です。 【なぜ地電圧を確認するのか】 大地には、他の設備の漏れ電流や、電気鉄道などから流れ出す迷走電流が流れています。その結果、接地極と遠方の大地との間にはあらかじめ電圧が現れていることがあります。これを地電圧といいます。 接地抵抗計は、自分で電流を流して生じた電位差から抵抗を計算します。ところが、もともと地電圧が乗っていると、この電位差に外来の電圧が重なって正しい値が得られません。そこで測定前に地電圧を測り、許容値以下であることを確かめてから測定に入ります。地電圧が大きい場合は、その原因を取り除くか、測定の位置や時間を変えるなどの対処が必要になります。
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【誤りの選択肢】 (2) 地電流という測定項目は、接地抵抗計の手順には出てきません。接地線に流れる電流はクランプ形漏れ電流計で測りますが、これは接地抵抗の測定とは別の目的です。 (3) 地抵抗は、これから測ろうとしている接地抵抗そのものです。測定前に確認する対象にはなりません。 (4) 地容量という量は、接地抵抗の測定では扱いません。 【手順全体の意味】 設問に並んだ四つの手順は、それぞれ理由があります。補助接地極の位置の確認は、電位の傾きが重ならないようにするため。電池の確認は、測定用の電流を十分に流せるようにするため。地電圧の確認は、外来の電圧による誤差を避けるため。そのうえで測定ボタンを押して値を読みます。測定の前に誤差の原因を一つずつ潰しておくという組み立てになっていると理解すると、暗記に頼らずに順序を思い出せます。

出典:令和8年度上期第二種電気工事士学科試験 問26(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ

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