放射線の量と単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識 第2問
放射線の量と単位に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸収線量は、電離放射線の照射により単位質量の物質に付与されたエネルギーをいい、単位としてGyが用いられる。
- (2)実効線量は、人体の各組織・臓器が受けた等価線量に、各組織・臓器ごとの放射線加重係数を乗じ、これらを合計したもので、単位としてSvが用いられる。
- (3)カーマは、間接電離放射線の照射により、単位質量の物質中に発生した二次荷電粒子の初期運動エネルギーの総和で、単位としてGyが用いられる。
- (4)吸収線量及びカーマは物理量であり、等価線量及び実効線量は防護量である。
- (5)eVは、放射線のエネルギーの単位として使用され、1eVは約1.6×10⁻¹⁹Jに相当する。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
実効線量は、各組織・臓器の等価線量に組織加重係数を乗じて合計したものです。「放射線加重係数」ではありません。
【二つの加重係数】
放射線加重係数 放射線の種類による違いを表す
吸収線量 → 等価線量
組織加重係数 組織・臓器の感受性の違いを表す
等価線量 → 実効線量
吸収線量 →(放射線加重係数)→ 等価線量
→(組織加重係数)→ 実効線量
二段階で重みをかけるのが、防護量の組立てです。等価線量を出すところで、すでに放射線加重係数は使い終わっています。
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【ほかの選択肢】
(1) 吸収線量は、単位質量の物質に付与されたエネルギー。
単位はグレイ 正しい
(3) カーマは、単位質量の物質中に発生した二次荷電粒子の
初期運動エネルギーの総和。単位はグレイ 正しい
(4) 吸収線量及びカーマは物理量、等価線量及び実効線量は
防護量 正しい
(5) 電子ボルトは放射線のエネルギーの単位 正しい
【物理量と防護量】
物理量 実際に測れる量 吸収線量、カーマ、照射線量
防護量 防護のために定めた量 等価線量、実効線量
実用量 防護量を測るための量 1cm線量当量など
測れるのが物理量、人体への影響を見積もるのが防護量です。
【単位の使い分け】
グレイ(Gy) 吸収線量、カーマ
シーベルト(Sv) 等価線量、実効線量
どちらも1キログラムあたり1ジュールですが、重みをかけた後はシーベルトと呼び分けます。
【組織加重係数】
全部足すと1になる
全身を1としたときの、その組織の割合を表します。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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