ヒトが一時に全身に放射線を被ばくした場合の早期影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…

ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第39問

ヒトが一時に全身に放射線を被ばくした場合の早期影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

正答 (3)
正答は (3)。造血器官の障害です。 【急性放射線症候群の三つの型】 1~10Gy  造血器(骨髄)の障害   白血球・血小板の減少、感染、出血。死亡まで数週間 10~50Gy  消化管の障害   下痢、脱水、腸粘膜の脱落。死亡まで1~2週間 50Gy以上  中枢神経系の障害   けいれん、昏睡。数時間~数日で死亡 3~5Gyは、いちばん下の骨髄型にあたります。 【半致死線量】 約4Gy  60日以内に半数が死亡する線量 まさに3~5Gyの範囲です。この線量域での死因は、骨髄がやられて血球が作れなくなることにあります。
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【なぜ骨髄が先に出るのか】 骨髄はいちばん放射線に弱い 低い線量で、まず骨髄がやられます。線量が上がると、次にやや強い消化管、さらに上がるといちばん強い神経系にまで及びます。弱いところから順にという並びです。 【骨髄型の経過】 前駆期  被ばく直後。吐き気、嘔吐(放射線宿酔) 潜伏期  数週間。症状が消えて見える 発症期  血球が減りきって、感染や出血が起こる 回復期  助かれば、造血が戻る 潜伏期があって、いったん元気に見えるのが特徴です。 【ほかの選択肢の誤り】 (1) 白内障は、被ばくから数年以上たって現れる晩発影響。早期影響ではない (2) 約4Gyは、半数が60日以内に死亡する線量(半致死線量LD₅₀/₆₀)。全員が死亡する線量の最小値は約7Gy (4) LD₅₀/₆₀(約4Gy)での死亡は、主に造血器官の障害による。消化器官ではない (5) 死亡までの期間は、消化器官の障害(1~2週間)のほうが、造血器官の障害(数週間)より短い。説明が逆 【治療】 骨髄移植、輸血、感染の予防 血液を作る働きを助ければ助かるのが、この線量域です。

出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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