放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
ガンマ線の生体に与える影響に関する知識 第38問
放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。
- (2)白内障の発生のしきい線量は、約0.1 Gyである。
- (3)白内障は、早期影響に分類される。
- (4)白内障の重篤度は、被ばく線量には依存しない。
- (5)白内障の潜伏期間は、被ばく線量が多いほど短い傾向がある。
正答 (5)
正答は (5)。これが正しい記述です。
白内障の潜伏期間は、被ばく線量が多いほど短い傾向があります。
【線量と潜伏期】
線量が多い → 潜伏期が短い
線量が少ない → 潜伏期が長い
強く被ばくするほど、水晶体の細胞が多く傷つき、濁りが早く進みます。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 障害を受けるのは水晶体の上皮細胞です。角膜では
ありません
(2) 白内障の発生のしきい線量は、約0.5Gyです。0.1Gyでは
ありません(0.1Gyは胎児の奇形のしきい線量)
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(3) 白内障は晩発影響に分類されます。早期影響ではありません
(4) 白内障の重篤度は、被ばく線量に依存します。確定的影響
だからです
【白内障が起こるしくみ】
水晶体前面の上皮細胞が分裂して、水晶体繊維になる
放射線で傷ついた細胞が繊維になると、濁った繊維ができます。それが水晶体の後極に集まり、視力を妨げます。
【角膜と水晶体】
角膜 目のいちばん外側の透明な膜
水晶体 その奥にあるレンズ
白内障はレンズが濁る病気です。
【確定的影響であること】
しきい値がある(約0.5Gy) / 線量が多いほど重くなる
しきい値を下回れば発生しません。被ばく限度は、それを下回るように定められています。
【潜伏期】
半年から数十年
晩発影響に分類されます。早期影響である脱毛や紅斑とは時間の尺度が違います。
【被ばく限度】
眼の水晶体 5年間につき100mSv、かつ1年間につき50mSv
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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