二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第24問
二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)人間の地上における呼気中には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれている。
- (2)作業圧力が0.3MPa(ゲージ圧力)以上になると、肺の換気が不十分となり、二酸化炭素の蓄積を起こすおそれがある。
- (3)二酸化炭素中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる。
- (4)吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなると、酸素中毒にかかりやすくなる。
- (5)吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなり、体内に蓄積が起こると、呼吸中枢への刺激が少なくなり、呼吸回数が減少する。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
吸入空気中の二酸化炭素が多くなり体内に蓄積すると、呼吸中枢が刺激され、呼吸は速く深くなります。「刺激が少なくなり、呼吸回数が減少する」は正反対です。
【呼吸中枢のはたらき】
人が息を吸うきっかけは、酸素の不足ではなく二酸化炭素の増加
二酸化炭素が増える → 呼吸中枢が刺激される
→ 呼吸が速く、深くなる
→ 余分な二酸化炭素を吐き出そうとする
体が自分で調節しようとする、当たり前の反応です。逆に呼吸が減れば、二酸化炭素はさらに溜まります。
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【ほかの選択肢】
(1) 人間の地上における呼気中には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれている 正しい
(2) 作業圧力が0.3MPa(ゲージ圧力)以上になると、肺の換気が不十分となり、二酸化炭素の蓄積を起こすおそれ 正しい
(3) 二酸化炭素中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる 正しい
(4) 吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなると、酸素中毒にかかりやすくなる 正しい
【呼気の組成】
酸素 約16%(吸う空気は21%)
二酸化炭素 約4%(吸う空気は0.04%)
酸素は21%から16%へ5%分だけ使われ、その分が二酸化炭素になります。
【高圧下で換気が不十分になるわけ】
吸入空気の圧力が高い → 空気の密度が増す
→ 気道抵抗が増加 → 肺の換気能力が低下
濃い蜜を吸うように、息がしにくくなります。吐き切れなかった二酸化炭素が体内に残り、蓄積します。
【二酸化炭素が他の障害を招く】
酸素中毒にかかりやすくなる
窒素酔いにかかりやすくなる
二酸化炭素が増えると脳の血流が増えるため、酸素も窒素もより多く脳に運ばれます。二酸化炭素は、他の障害の引き金になります。
【法令上の限度】
炭酸ガスの分圧は0.5kPa以下
出典:高圧室内作業主任者 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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