酸素ばく露量及び酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第24問
酸素ばく露量及び酸素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)UPTDは、酸素分圧が50kPaを超える場合に算定する。
- (2)長時間高気圧下にいなければならないときは、酸素中毒予防のため吸気の酸素分圧を0.3MPa程度以下とする。
- (3)酸素中毒は、暑いときや寒いときなど環境条件の悪いときに起こりやすく、作業強度等も影響する。
- (4)吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなると、酸素中毒にかかりやすくなる。
- (5)中枢神経型酸素中毒は急性型であり、肺型酸素中毒は慢性型である。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
長時間高気圧下にいなければならないときは、酸素中毒予防のため吸気の酸素分圧を0.03MPa(30kPa)程度とします。「0.3MPa程度以下」では高すぎます。
【0.3MPaがどれほど高いか】
大気圧下の酸素分圧 = 0.1 × 0.21 = 約0.021MPa
0.3MPaは、その約14倍
この濃さを長時間続ければ、肺型の酸素中毒を起こします。
【法令上の限度と比べる】
作業室・気こう室の酸素分圧 18kPa以上 160kPa以下
160kPa=0.16MPaが法令の上限です。0.3MPaは、法令の上限すら超えています。この一点でも誤りと分かります。
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【50kPaという境目】
(1)が「UPTDは、酸素分圧が50kPaを超える場合に算定する」
と述べています。
→ 50kPa = 0.05MPa
→ これを超えなければ、毒性は積算されない
長時間いるなら、UPTDが積算されない50kPaよりさらに低い、0.03MPa(30kPa)程度に抑えます。(2)の0.3MPaは、この目安と桁が一つ違います。
【ほかの選択肢】
(1) UPTDは、酸素分圧が50kPaを超える場合に算定正しい
(3) 酸素中毒は、暑いときや寒いときなど環境条件の悪いときに起こりやすく、作業強度等も影響する 正しい
(4) 吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなると、酸素中毒にかかりやすくなる 正しい
(5) 中枢神経型は急性型であり、肺型は慢性型正しい
【UPTD】
酸素の毒性を積算する単位
1UPTD = 100kPaの平均酸素分圧に1分間ばく露
1日 600UPTD以下/1週間 2,500UPTD以下
【二つの型】
中枢神経型(急性) けいれん、意識障害
→ 高い分圧に短時間で起こる
肺型(慢性) 胸の痛み、呼吸困難
→ 中くらいの分圧に長時間で起こる
この設問は「長時間」と断っているので、肺型を防ぐ話です。
出典:高圧室内作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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