二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
高気圧障害 第23問
二酸化炭素及び二酸化炭素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸入空気中の二酸化炭素の量が多くなり、体内に蓄積が起こると、呼吸中枢が刺激され、呼吸が速く深くなる。
- (2)地上における人間の呼気中には、通常、二酸化炭素が約0.4%含まれている。
- (3)二酸化炭素は、空気より重い。
- (4)二酸化炭素中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状が現れる。
- (5)二酸化炭素は、人体の代謝作用や物質の燃焼により発生する無色、無臭の気体で、人の呼吸の維持に微量必要なものである。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
地上における人間の呼気中には、通常、二酸化炭素が約4%含まれています。「約0.4%」は一桁少なすぎます。
【空気と呼気の二酸化炭素】
吸う空気 約0.04%(400ppm)
吐く呼気 約4%
約100倍に濃くなる
体の中で酸素が使われ、二酸化炭素ができて吐き出されるのですから、これだけの差が出ます。
【紛らわしい三つの数字】
0.04% 大気中の濃度
0.4% どれでもない(この選択肢の誤り)
4% 呼気中の濃度
0.04と4という、10倍・100倍の取り違えを問う設問です。
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【ほかの選択肢】
(1) 体内に蓄積が起こると、呼吸中枢が刺激され、呼吸が速く深くなる 正しい
(3) 二酸化炭素は、空気より重い 正しい
(4) 中毒にかかると、空気飢餓感、頭痛、異常な発汗、顔面の紅潮などの症状 正しい
(5) 代謝作用や物質の燃焼により発生する無色、無臭の気体で、呼吸の維持に微量必要 正しい
【呼吸中枢を刺激する】
人が息を吸うきっかけは、酸素の不足ではなく二酸化炭素の増加
だから微量の二酸化炭素は必要なのです。(5)の「呼吸の維持に微量必要」とは、このことを指します。
【空気より重い】
分子量 空気 約29 / 二酸化炭素 44
作業室の下部に溜まります。測定は低い位置で行います。
【顔面の紅潮】
二酸化炭素は血管を広げる → 顔が赤くなる
一酸化炭素中毒でも顔が赤くなりますが、原因は別です。
【法令上の限度】
作業室・気こう室の炭酸ガス分圧は0.5kPa以下
非常に厳しい値です。高圧下では分圧で効いてくるため、濃度はわずかでも害が出ます。
出典:高圧室内作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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