A 君(6 歳)は両親と3 人家族で、現在保育所に通っている。3 歳児健康診査の心理相談で療育教室への参加を勧められたが…

午後 第43問

A 君(6 歳)は両親と3 人家族で、現在保育所に通っている。3 歳児健康診査の心理相談で療育教室への参加を勧められたが、これまで2 回しか参加しておらず経過観察の対象となっている。就学予定の小学校で行われた就学時健康診断で、A 君は常に動き回り目立つ存在だった。健康診断後の面接では母親はA 君について「とても活発で元気な子なのですが、他の子のように座っていられないときもある」と話した。面接を担当した教員は、A 君が学校で集団生活を送れるか不安に感じたため養護教諭に相談した。教育委員会が主催して関係者と母親がA 君の就学先について協議を行い、小児科の専門医を受診してから判断することになった。受診した結果、注意欠如・多動性障害〈ADHD〉疑いと診断され継続的なフォローが行われることになった。その結果を受けて再度、教育委員会で協議を行いA 君は地元の小学校の通常の学級に在籍することが決まった。入学前の面談で母親は「なぜA はあのように動き回るのでしょうか。病院に通うことになるとは思っていませんでした。私の育て方が悪かったのでしょうか。これからが心配です」と涙を浮かべながら話した。このときの母親に対する養護教諭の発言で最も適切なのはどれか。

正答 (2)
正答は (2)。「A 君の行動や気持ちを理解していきましょう」と声をかけます。 母親は、思ってもいなかった受診と診断に戸惑い、「育て方が悪かったのか」と自分を責めています。ADHD は育て方によって起こるものではなく、脳の機能の特性によるものです。母親の気持ちを受け止めたうえで、責める方向ではなく、A 君がなぜそう動くのか、どんな気持ちでいるのかを学校と一緒に理解していこうと、前向きに関われる方向を示すことが適切です。 【ほかの選択肢】 (1) お父さんとも話し合いの場をもつ 家族の協力は大切だが、今は涙を浮かべている母親の不安や自責の気持ちに応えることが先 誤り
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(3) 3歳児健診で指摘されたことを振り返る 療育教室に通えなかったことを思い出させ、母親の自責の気持ちを強めかねない 誤り (4) 同じような保護者の集まりに行く 役に立つ社会資源だが、受け入れきれていない今の時点で勧めるのは早い。気持ちが落ち着いてから紹介する 誤り

出典:2023年(令和5年) 保健師国家試験 問43(厚生労働省 公表)出典元ページ

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