A さん(42 歳、男性)は2 週間の海外旅行から9 月1 日に帰国した。滞在地では麻しんが流行していたが、帰国時のA …
午後 第50問
A さん(42 歳、男性)は2 週間の海外旅行から9 月1 日に帰国した。滞在地では麻しんが流行していたが、帰国時のA さんには特に症状がなく、翌日から5 日間、会社へ出勤した。帰国6 日後に、起床時から発熱がみられたため近くのB 診療所を受診し、解熱薬等の処方を受けた。その2 日後に全身の発疹が出現したので再度B 診療所を受診したところ、麻しんが疑われたためC 病院に紹介され入院となった。C病院の医師は入院時点までのA さんの症状および経過から、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づき麻しんの発生届を管轄保健所へ提出した。A さんの同居家族を含む接触者中3 名が二次感染により麻しんを発症したが、3 名とも麻しんワクチンの未接種者であった。今回の事例を受け、管轄保健所の保健師は、今後、麻しん患者が発生した場合の拡大防止の取り組みの一環として麻しん定期予防接種の接種率向上のため、未就学児の保護者を対象とする講演会等に積極的に出向き、予防接種の重要性について説明を行う時間を設けてもらうようにした。ある会場での講演会終了後に、参加者である一人の母親から「かかりつけの医師から勧められているが、自分は子どもに予防接種を受けさせるつもりはない」と申し出があった。この母親への保健師の対応で適切なのはどれか。
- (1)「受けさせたくない方に余計なお話をお聞かせしてしまい失礼しました」と伝える。
- (2)「予防接種についてもう一度説明させていただいてもよいですか」と尋ねる。
- (3)「予防接種を受けさせたくない理由を教えていただけますか」と尋ねる。
- (4)「法律で定められているので接種の義務があります」と伝える。
正答 (3)
正答は (3)。「予防接種を受けさせたくない理由を教えていただけますか」と尋ねます。
予防接種を受けさせない考えには、副反応への不安、誤った情報、過去の経験など、さまざまな理由があります。まず理由を聞いて母親の思いを受け止めることで、不安や誤解に合わせた情報を伝えられ、母親が納得して判断することにつながります。
【ほかの選択肢】
(1) 余計な話をして失礼した 接種の機会を逃し、子どもを感染の危険にさらすことになる 誤り
(2) もう一度説明させて 母親の考えを聞かずに説明をくり返しても、受け入れてもらいにくい 誤り
(4) 法律で接種の義務がある 定期接種は努力義務で、強制ではない。誤った説明である 誤り
出典:2025年(令和7年) 保健師国家試験 問50(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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