X 線の細胞への影響で正しいのはどれか。…
午前 第65問
X 線の細胞への影響で正しいのはどれか。
- (1)殺細胞効果は細胞周期S 期後期で高い。
- (2)悪性腫瘍細胞のα/β値は低いものが多い。
- (3)DNA の一重鎖切断よりも二重鎖切断を主に起こす。
- (4)総線量が同じならば1 回照射と比較して2 分割照射では細胞生存率は低い。
- (5)低酸素状態にある悪性腫瘍では1 回照射より分割照射で殺細胞効果が高い。
正答 (5)
正答は (5)。低酸素の腫瘍では、分割照射の方が殺細胞効果が高くなります。
低酸素の細胞は X線に抵抗性です(酸素効果)。分割照射では、1回の照射で酸素の多い細胞が死ぬと、腫瘍の中の酸素の分布が変わり、残った低酸素の細胞に酸素が届くようになります(再酸素化)。次の照射ではそれらの細胞も殺されやすくなるので、1回照射より効果が上がります。
【ほかの選択肢】
(1) 細胞周期で最も抵抗性なのは S 期後期。感受性が高いのはM 期と G₂ 期。誤り
(2) 悪性腫瘍の多くは α/β値が大きい(約10 Gy)。小さいのは晩期反応組織。誤り
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(3) X線は二重鎖切断より一重鎖切断をはるかに多く起こす。ただし細胞死に強く関わるのは二重鎖切断。誤り
(4) 総線量が同じなら、2分割すると間に亜致死損傷(SLD)が回復するので、生存率は1回照射より高くなる。誤り
【4つの R】
回復(Repair)、再分布(Redistribution)、再増殖(Repopulation)、再酸素化(Reoxygenation)
出典:2024年(令和6年) 診療放射線技師国家試験 問65(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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