厚生労働省の「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 第30問
厚生労働省の「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
- (1)経営トップ自らが、高齢者労働災害防止対策に取り組む姿勢を示し、企業全体の安全意識を高めるため、高齢者労働災害防止対策に関する事項を盛り込んだ安全衛生方針を表明する。
- (2)高齢者労働災害防止対策には、事業場全体で取り組むことが重要であることから、対策を推進するための特定の部署や担当者を指定することは避けるようにする。
- (3)身体機能が低下した高年齢労働者であっても安全に働き続けることができるよう、事業場の施設、設備、装置等の改善を行うが、危険を知らせるための警報音等は、年齢によらず聞き取りやすい高音域の音を採用するとよい。
- (4)高年齢労働者が自らの身体機能の維持向上に取り組めるよう、高年齢労働者を対象とした体力チェックを継続的に行うことが望ましいが、個々の労働者に対する不利益につながるおそれがあることから、体力チェックの評価基準は設けないようにする。
- (5)高年齢労働者は、十分な経験を有しているため、改めて安全衛生教育を行うことは高年齢労働者の自尊心を損なうおそれがあるばかりでなく、長時間にわたり教育を行うことは身体面の負担が大きいことから、最小限の時間と内容で行うことが望ましい。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切なものです。
経営トップ自らが姿勢を示し、高齢者労働災害防止対策を盛り込んだ安全衛生方針を表明することを、ガイドラインは求めています。
【トップから始める理由】
現場の工夫だけでは、設備や作業の作り替えにお金と人手が回らない
方針の表明は、現場に「やってよい」という後ろ盾を与えるものです。
【ほかの選択肢】
(2) 対策を推進するための担当部署や担当者を指定する
ことが求められている。避けるのではない 誤り
(3) 加齢で聞き取りにくくなるのは高音域。警報音は
解説の続きをみる続きを閉じる
低音域の音を採用する 誤り
(4) 体力チェックは評価基準を設けて行うことが
望ましい 誤り
(5) 高年齢労働者に対しても時間をかけ、ゆとりを
持って安全衛生教育を行う 誤り
【高音域が先に落ちる】
加齢による難聴は、高い音から聞こえにくくなる
騒音性難聴が4,000ヘルツ付近から落ちるのと同じで、高いほうが先です。だから警報音を高音域にすると、いちばん知らせたい人に届きません。
【体力チェックの扱い】
基準を設けずに測っても、本人も事業者も判断できない
基準があるから、どこを鍛えるか、どの作業を変えるかが決まる
(4)は「不利益につながるおそれがある」ともっともらしい
理由を付けていますが、ガイドラインの向きとは逆です。
【教育について】
経験があるからこそ、慣れによる危険もある
新しい機械や手順は、経験の長さと関係なく覚え直す
(5)は「自尊心を損なう」という、法令や指針には出てこない
理由を持ち出しています。
出典:第一種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)」のほかの問題
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第31問脳血管疾患及び虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第29問厚生労働省の「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」に関する次のAからDの記述に
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第34問身長175cm、体重80kg、腹囲88cmの人のBMIに最も近い値は、次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第32問骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第30問厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づく健康保持増進対策に
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第29問厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づく健康保持増進対策に
スポンサーリンク

