腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働生理 第44問
腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ネフロン(腎単位)は、尿を生成する単位構造で、1個の腎小体とそれに続く1本の尿細管から成り、1個の腎臓中に約100万個ある。
- (2)腎臓の腎小体では、糸球体から血液中の蛋白質以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
- (3)腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
- (4)尿の約95%は水分で、約5%が固形物であるが、その成分が全身の健康状態をよく反映するので、尿を採取して尿素窒素の検査が広く行われている。
- (5)尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
尿素窒素の検査は、尿ではなく血液で行います。腎臓の働きが落ちると、排出しきれない尿素窒素が血液中に増えるので、その値を見ます。
【尿素窒素で分かること】
腎臓の排出する力が落ちていないか
尿に出た分ではなく、体に残ってしまった分を見るから、血液を調べます。
【尿の検査で広く行われるもの】
尿蛋白 腎臓や尿路の病気の手がかり
尿糖 糖尿病の手がかり
尿潜血 尿路の出血の手がかり
前半の「尿の約95パーセントは水分で、約5パーセントが固形物」という数字自体は正しく、後半だけがすり替わっています。
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【ほかの選択肢】
(1) ネフロンは、1個の腎小体とそれに続く1本の
尿細管から成り、1個の腎臓中に約100万個
正しい
(2) 腎小体では、糸球体から蛋白質以外の血漿成分が
ボウマン嚢に濾し出され、原尿ができる 正しい
(3) 尿細管では、大部分の水分と必要な成分が血液中に
再吸収される 正しい
(5) 水分の量や電解質の濃度を調節し、不要な物質を
排出する 正しい
【尿ができる二段構え】
濾し出す(糸球体 → ボウマン嚢)
蛋白質と血球は大きいので通れない
再吸収する(尿細管)
水分、ブドウ糖、必要な電解質を血液に戻す
1日に濾し出される原尿はおよそ150リットル、実際の尿はおよそ1.5リットルです。99パーセントが戻されている計算になります。
【濾し出されないもの】
蛋白質
血球
尿に蛋白や血が出ていれば、濾し器である糸球体が傷んでいるおそれがある、と分かります。
出典:第一種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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