労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 第33問
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、これは発生率と同じ意味で用いられる。
- (2)集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
- (3)ばらつきをもって分布するデータの代表値として、平均値、中央値などがあるが、どの代表値を選択するかは、データの内容と分布による。
- (4)ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められたとしても、それらの間に因果関係があるとは限らない。
- (5)病休度数率は、在籍労働者の延べ実労働時間数100万時間当たりの疾病休業件数で示される。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
有所見率と発生率は、同じ意味ではありません。
有所見率は、ある時点で検査を受けた人のうち所見があった人の割合です。これを静態データといいます。発生率は、一定の期間に新しく発生した人の割合で、動態データです。
【ほかの選択肢】
(2) 平均値が等しくても分散が異なれば、異なった特徴をもつ集団と
評価される 正しい
(3) 代表値には平均値、中央値などがあり、どれを選ぶかは
データの内容と分布による 正しい
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(4) 相関関係が認められても、因果関係があるとは限らない 正しい
(5) 病休度数率は、在籍労働者の延べ実労働時間数100万時間当たりの
疾病休業件数で示される 正しい
【静態と動態】
静態 ある時点の状態を切り取ったもの。有所見率
動態 ある期間の動きをとらえたもの。発生率
写真と動画の違いのようなものです。健康診断の結果は写真、その年に何人が新しく病気になったかは動画にあたります。
【平均値だけでは足りない】
同じ平均でも、ばらつきが違えば別の集団
全員が平均の近くにいる集団と、極端な人が両端にいる集団では、打つべき手が変わります。だから分散も見ます。
【相関と因果】
相関 一方が多いと他方も多い、という関係があるだけ
因果 一方が原因で、他方が結果である
第三の要因が両方を動かしていることもあります。相関が見えたら「なぜそうなるか」を別に確かめる必要があります。
【病休度数率と病休強度率】
度数率 疾病休業件数 ÷ 延べ実労働時間数 × 1,000,000
強度率 疾病休業日数 ÷ 延べ実労働時間数 × 1,000
度数は件数で100万、強度は日数で1,000。件数と日数、掛ける数の組合せで区別します。
出典:第一種衛生管理者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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