出血及び止血法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生 第20問
出血及び止血法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)体内の全血液量は、体重の約8%で、その約3分の1を短時間に失うと生命が危険な状態となる。
- (2)静脈性出血は、擦り傷のときにみられ、傷口から少しずつにじみ出るような出血である。
- (3)止血を行うときは、受傷者の血液による処置者への感染防止のため、ビニール手袋を着用したりビニール袋を活用するようにする。
- (4)止血法には、直接圧迫法、間接圧迫法などがあるが、一般人が行う応急手当としては直接圧迫法が推奨されている。
- (5)間接圧迫法は、出血部位より心臓に近い部位の動脈を圧迫する方法で、止血点を指で骨に向けて強く圧迫する。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
擦り傷のときにみられ、傷口からにじみ出るような出血は毛細血管性出血です。静脈性出血ではありません。
静脈性出血は、暗赤色の血が傷口から持続的に、湧き出るように流れ出ます。押さえれば止まりやすい出血です。
【出血の三つ】
動脈性出血 鮮紅色。拍動に合わせて噴き出す。
短時間で多量に失うので、直ちに止血
静脈性出血 暗赤色。傷口から持続的に湧き出る。
直接圧迫法で止まりやすい
毛細血管性出血 擦り傷など。にじみ出る。
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じきに自然に止まる
色と出方で三つに分かれます。鮮やかな赤が噴き出せば動脈、暗い赤がじわじわ湧けば静脈、にじむだけなら毛細血管。この順で重い、と覚えます。
【ほかの選択肢】
(1) 全血液量は体重の約8%。その3分の1を短時間に
失うと生命が危険 正しい
(3) 感染防止のためビニール手袋等を使う 正しい
(4) 一般人の応急手当としては直接圧迫法を推奨 正しい
(5) 間接圧迫法は出血部位より心臓に近い動脈を圧迫
正しい
【血液の量】
全血液量 体重の約8分の1(約8%)
危険な量 その約3分の1を短時間に失ったとき
体重60kgなら、全血液量はおよそ4.8リットル。その3分の1は1.6リットルほどです。「3分の1」であって「3分の2」ではありません。数字を大きくして出してくることがあります。
【止血法の二つ】
直接圧迫法 出血部位を直接、清潔な布などで強く
押さえる。一般人にはこれが推奨される
間接圧迫法 出血部位より心臓に近い動脈(止血点)
を、指で骨に向けて強く圧迫する
間接圧迫法は、心臓から送り出される血をその手前で止める方法なので、必ず心臓に近い側を押さえます。「心臓から遠い側」と書かれていたら誤りです。
【感染防止】
血液には、肝炎ウイルスなどが含まれていることがあります。処置する側を守るため、ビニール手袋を着けるか、ビニール袋を手にかぶせて使います。
素手で触れないのが原則です。
【止血帯法】
手足からの大量出血で、直接圧迫法で止まらないときの最後の手段です。幅3cm以上の帯を使い、細いひもや針金は使いません。組織を傷めるからです。
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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