食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働衛生 第19問
食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)腸炎ビブリオ菌は、熱に強い。
- (2)サルモネラ菌による食中毒は、鶏卵が原因となることがある。
- (3)黄色ブドウ球菌による食中毒は、食品に付着した菌が食品中で増殖した際に生じる毒素により発症する。
- (4)ウェルシュ菌、セレウス菌及びカンピロバクターは、いずれも細菌性食中毒の原因菌である。
- (5)ノロウイルスによる食中毒は、冬季に集団食中毒として発生することが多く、潜伏期間は、1~2日間である。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
腸炎ビブリオ菌は、熱に弱い菌です。60℃で10分ほど加熱すれば死滅します。
腸炎ビブリオは病原性好塩菌ともいわれ、塩分のあるところで増えます。海産の魚介類が原因になりますが、真水に弱く、熱にも弱いので、よく洗ってよく加熱すれば防げます。
【ほかの選択肢】
(2) サルモネラ菌は鶏卵が原因になることがある 正しい
(3) 黄色ブドウ球菌は毒素により発症する 正しい
(4) ウェルシュ菌、セレウス菌、カンピロバクターは
いずれも細菌性食中毒の原因菌 正しい
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(5) ノロウイルスは冬季に多く、潜伏期間1〜2日 正しい
【細菌性食中毒の二つ】
感染型 菌そのものが腸で増えて起こす
サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、カンピロバクター
毒素型 菌が食品中で作った毒素で起こす
黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌
カンピロバクターを毒素型の例に混ぜてくる出題があります。カンピロバクターは感染型です。
【毒素の性質】
黄色ブドウ球菌の毒素 エンテロトキシン。熱に強い
ボツリヌス菌の毒素 神経毒。致死率が高い
菌は熱で死んでも、毒素が残ることがあります。黄色ブドウ球菌がその代表で、加熱しても食中毒を防げません。菌が熱に弱いか、毒素が熱に強いかを、別々に押さえます。
【熱に強いか弱いか】
腸炎ビブリオ菌 菌が熱に弱い
黄色ブドウ球菌の毒素 毒素が熱に強い
ボツリヌス菌の毒素 毒素は加熱で分解する
ここは並べておかないと混ざります。設問の (1) と (3)は、この対を試しています。
【ノロウイルス】
時期 冬季に多い
潜伏期間 1〜2日
症状 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
原因 汚染された食品、人から人への感染
失活 煮沸消毒、塩素系の消毒剤が有効
エタノールや逆性石けんでは効きが悪い点が特徴です。
【そのほかの原因】
ウェルシュ菌 加熱した煮込み料理を室温で放置した
ときに増える。芽胞を作る
セレウス菌 米飯やめん類。芽胞を作る
カンピロバクター 鶏肉。少ない菌数でも発症する
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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