免疫に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働生理 第29問
免疫に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)抗原とは、免疫に関係する細胞によって異物として認識される物質のことである。
- (2)抗原となる物質には、蛋白質、糖質などがある。
- (3)抗体とは、体内に入ってきた抗原に対して体液性免疫において作られる免疫グロブリンと呼ばれる蛋白質のことである。
- (4)好中球は白血球の一種であり、偽足を出してアメーバ様運動を行い、体内に侵入してきた細菌などを貪食する。
- (5)リンパ球には、血液中の抗体を作るTリンパ球と、細胞性免疫の作用を持つBリンパ球がある。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
血液中の抗体を作るのはBリンパ球、細胞性免疫の作用を持つのがTリンパ球です。設問は二つが入れ替わっています。
【リンパ球の二つ】
Bリンパ球 抗体を作る 体液性免疫
Tリンパ球 直接に攻撃する 細胞性免疫
抗体を出すのがB、自ら出向くのがT。この一対だけを先に覚え、そこから体液性免疫・細胞性免疫へつなげます。
【ほかの選択肢】
(1) 抗原は異物として認識される物質 正しい
(2) 抗原には蛋白質、糖質などがある 正しい
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(3) 抗体は体液性免疫で作られる免疫グロブリンと
呼ばれる蛋白質 正しい
(4) 好中球は白血球の一種で、アメーバ様運動により
細菌を貪食する 正しい
【体液性免疫と細胞性免疫】
体液性免疫 Bリンパ球が抗体を作り、その抗体が
抗原を攻撃する
細胞性免疫 Tリンパ球などが直接に抗原を攻撃し、
排除する
「抗体によって攻撃する」のが体液性、「細胞が自分で攻撃する」のが細胞性です。名前がそのまま中身を表しているので、定義を入れ替えられてもすぐ気づけます。
【抗原と抗体】
抗原 免疫にかかわる細胞が異物として認識する物質
蛋白質、糖質などがある
抗体 抗原に対して体液性免疫で作られる蛋白質
免疫グロブリンという
抗体は特定の抗原にだけ結びつきます。同じ病気に二度かかりにくいのは、その抗原に合う抗体を作る仕組みが体に残るからです。
【白血球の仲間】
好中球 白血球の約60%。アメーバ様運動で細菌を
貪食する
リンパ球 白血球の約30%。BとTがある
単球 最も大きい。貪食作用を持つ
貪食するのは好中球と単球(マクロファージ)です。リンパ球は貪食ではなく、抗体や直接攻撃ではたらきます。
【アレルギーと免疫不全】
アレルギー 免疫の反応が過剰に起こり、体に害を
及ぼすもの。気管支ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎など
免疫不全 免疫の働きが低下し、感染症やがんに
かかりやすくなった状態
どちらも免疫が正しく働かない状態ですが、過剰か不足かで向きが逆です。
出典:第二種衛生管理者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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- 第一種衛生管理者 2024年上半期(2024年10月公表) 第43問
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