体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
労働生理 第28問
体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)計算上、100gの水分が体重70㎏の人の体表面から蒸発すると、気化熱が奪われ、体温が約1℃下がる。
- (2)体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質を恒常性(ホメオスタシス)という。
- (3)体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。
- (4)発汗とは、水分が皮膚から蒸発する現象をいい、不感蒸泄とは、水分が呼気により失われる現象をいう。
- (5)寒冷な環境においては、皮膚の血管が収縮して血流量が減って、熱の放散が減少する。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
発汗とは、汗腺から汗が出ることです。「水分が皮膚から蒸発する現象」ではありません。
そして不感蒸泄は、呼気だけでなく皮膚からも、汗として意識されないまま水分が失われる現象をいいます。
つまり、発汗の説明が不感蒸泄の説明にすり替わり、不感蒸泄の説明も呼気だけに狭められています。
【ほかの選択肢】
(1) 100gの水分が体重70㎏の人の体表面から蒸発すると、
体温が約1℃下がる 正しい
(2) 外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする
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性質を恒常性という 正しい
(3) 体温調節中枢は間脳の視床下部にある 正しい
(5) 寒冷な環境では皮膚の血管が収縮し、熱の放散が減少する
正しい
【発汗と不感蒸泄】
発汗 汗腺から汗が出る。目に見える。体温調節のため
不感蒸泄 皮膚と呼気から、意識されないまま水分が逃げる
不感蒸泄は1日におよそ850ミリリットルとされ、それに伴って基礎代謝量の約25%の熱が奪われています。
【100gで1℃という計算】
水の気化熱は1g当たり約0.58キロカロリー
100gでは約58キロカロリー
体重70㎏の人の熱容量は1℃当たり約58キロカロリー
だから、ちょうど1℃分に当たります。
【体温調節中枢】
間脳の視床下部
呼吸のリズムを決める中枢は延髄です。混ぜないようにします。
【暑いとき・寒いとき】
暑いとき 皮膚の血管が広がる。発汗が増える
寒いとき 皮膚の血管が縮む。ふるえて熱を作る
【恒常性】
体温、血糖、体液の量や濃度などを、一定の幅に保つしくみ
出典:第二種衛生管理者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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