貫流速効果に関する記述で正しいものはどれか。…
航空工学(回転翼) 第7問
貫流速効果に関する記述で正しいものはどれか。
- (1)ヘリコプタがホバリングから増速していく過程でロータの回転面を通過する空気流入量が減少することにより得られる揚力増加のことである。
- (2)ヘリコプタがホバリングから増速していく過程でロータの回転面を通過する空気流に生じる誘導速度の不均一により現れる現象である。
- (3)ヘリコプタが地面近くでホバリングしている場合、地面により誘導速度が減少し揚力ベクトルが増加する現象である。
- (4)ヘリコプタがホバリングから増速していく過程で前進翼と後退翼で揚力の不均衡が生じ機首が上がろうとする現象である。
正答 (2)
正答は (2)。正しいのはこれです。
貫流速効果(トランスバース・フロー効果)は、ホバリングから増速していくとき、ロータ回転面の前方と後方で誘導速度(吹き下ろし)が不均一になるために現れる現象です。回転面の後方は、前方で加速された空気が通るので吹き下ろしが大きく、迎角が小さくなります。その結果、前方と後方で揚力に差ができ、ジャイロの摂動によって機体を横に傾けようとする傾向や振動が現れます。
【ほかの選択肢】
(1) 増速の過程で得られる揚力の増加は転移揚力の説明ですが、これは回転面を通る空気の流入量が「増加」し、誘導速度が減ることで得られます。「流入量が減少」は誤りで、貫流速効果の説明でもありません 誤り
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(3) 地面の近くで誘導速度が減り揚力が増すのは、地面効果の説明です 誤り
(4) 前進側と後退側の揚力の不均衡から機首が上がろうとするのは、フラップ・バック(ブロー・バック)と呼ばれる現象の説明です 誤り
【増速の過程で起こること】
貫流速効果 前後の誘導速度の差で横に傾こうとする
転移揚力 流入空気量の増加で揚力が増す
フラップ・バック 揚力の不均衡で回転面が後ろへ傾く
出典:平成31年1月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問7(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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