航空機の系統故障の可能性を考え、ETPで最終的な飛行の判断をしたい。出発後ETPとなる位置にもっとも近いものはどれか。…

空中航法 第16問

航空機の系統故障の可能性を考え、ETPで最終的な飛行の判断をしたい。出発後ETPとなる位置にもっとも近いものはどれか。ただし、TC290゜、距離230 nm TAS90 kt、風270゜/25 ktとし、上昇降下は考慮しない。

正答 (2)
正答は (2)。中間地点から風上側へ30nmの位置です。 ETP(等時点)は、そこから目的地へ進んでも出発地へ引き返しても、かかる時間が等しくなる点です。往路と復路の対地速度(GS)を求めて計算します。 【往路(TC290°)のGS】 風は270°から吹くので、航路との角度差は 290 − 270 = 20°で、前寄りから吹く向かい風です。 向かい風成分 = 25 × cos20° ≒ 23.5kt 横風成分 = 25 × sin20° ≒ 8.6kt 偏流修正角 = sin⁻¹(8.6 ÷ 90) ≒ 5.5°
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航路方向のTAS成分 = 90 × cos5.5° ≒ 89.6kt 往路のGS ≒ 89.6 − 23.5 ≒ 66.1kt 【復路(TC110°)のGS】 復路のGS ≒ 89.6 + 23.5 ≒ 113.1kt 【ETPまでの距離】 距離 = 全距離 × 復路GS ÷(往路GS + 復路GS)    = 230 × 113.1 ÷(66.1 + 113.1) ≒ 145.2nm 中間地点(115nm)からのずれ 145.2 − 115 ≒ 30nm 往路は向かい風なので、ETPは中間地点より目的地側、つまり風上側に約30nmの位置になります。 【検算】 ETPから目的地へ (230 − 145.2)÷ 66.1 × 60 ≒ 77分 ETPから出発地へ 145.2 ÷ 113.1 × 60 ≒ 77分 【ほかの選択肢】 (1)(3) ETPは向かい風の往路側(風上側)にずれるので、風下側ではありません 誤り (4) 風上側ですが、ずれは約30nmで、19nmではありません 誤り

出典:令和元年7月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 空中航法 問16(国土交通省 公表)出典元ページ

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