ヘリコプタの安定性に関する記述で誤りはどれか。…
航空工学(回転翼) 第10問
ヘリコプタの安定性に関する記述で誤りはどれか。
- (1)角変位または速度変化があった後に、最初のトリム状態に戻ろうとする初期傾向がある場合、静的に安定であるという。
- (2)動的安定性とは、静的に安定なヘリコプタがトリム状態にあるときに外乱を受けた後、時間の経過とともにトリム状態に戻るか、あるいはトリム状態から離れてしまうかという性質をいう。
- (3)トリム状態で飛行中、外乱により速度が増加した後、その変化した速度の状態のままで飛行しようとする場合は、静的に中立であるという。
- (4)トリム状態で飛行中、外乱により速度が増加した後、時間の経過とともに元の速度に戻ろうとする変化を示すものの、その振幅が変わらない場合は、静的に安定であり動的に安定であるという。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
元の速度に戻ろうとする傾向があるので静的には安定です。しかし、振動の振幅が時間がたっても変わらない場合は、動的には「中立」です。「動的に安定」というには、振幅がしだいに小さくなり、元の状態に落ち着く必要があります。
【ほかの選択肢】
(1) 変位の後、最初のトリム状態へ戻ろうとする初期の傾向があれば、
静的に安定です 正しい
(2) 動的安定性は、外乱の後、時間の経過とともにトリム状態に戻るか、
離れていくかという性質です 正しい
(3) 変化した状態のまま飛ぼうとするのは、静的に中立です 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
【静安定と動安定】
静安定 最初に戻ろうとするか(正・中立・負)
動安定 時間とともにどうなるか
振幅が減る → 動的に安定
振幅が一定 → 動的に中立
振幅が増える → 動的に不安定
静的に不安定なものは、動的にも安定にはなりません。
出典:令和3年11月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問10(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
- 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 平成31年3月期 第10問
- 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 令和元年11月期 第10問
- 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 令和4年5月期 第11問
- 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 令和5年9月期 第10問
「航空工学(回転翼)」のほかの問題
- 令和元年5月期 第10問オートローテーションに関する記述で正しいものはどれか。
- 令和元年11月期 第5問転移揚力について説明した文章の下線部(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1
- 令和2年11月期 第18問次の計器のうち密閉型(真空)空盒のみを持つ計器として正しいものはどれか。
- 令和3年9月期 第20問全備重量2,800lb、重心位置が基準線後方100inのヘリコプタに、新たに200lbの
- 令和5年1月期 第6問誘導抗力に関する記述で正しいものはどれか。
- 平成31年1月期 第9問単発のヘリコプタにおける高度-速度包囲線図(H-V線図)に関する記述で誤りはどれか。
スポンサーリンク

