Aさん(45 歳,男性)は,1 年前,交通事故で頭部外傷を負った。四肢に障害は残らなかったが,高次脳機能障害(highe…
障害の理解 第97問
Aさん(45 歳,男性)は,1 年前,交通事故で頭部外傷を負った。四肢に障害は残らなかったが,高次脳機能障害(higher brain dysfunction)と診断された。次の記述のうち,Aさんの障害特性を理解した支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- (1)記憶障害によって同じことを何度も質問するが,一度だけ質問に答える。
- (2)注意障害によって作業のミスが多いため,その度ごとに強く注意する。
- (3)遂行機能障害によって指示されないと作業ができないため,自分の判断でやるように促す。
- (4)社会的行動障害によってすぐに怒りだすことがあるため,感情が落ち着くように場面や話題を変える。
- (5)病識低下によってできないことを認めないため,できないことを指摘する。
正答 (4)
正答は (4)。最も適切なのはこれです。
社会的行動障害は、高次脳機能障害の症状の1つで、感情のコントロールがうまくできずにすぐに怒りだす、こだわりが強くなる、意欲が低下するなどの症状があらわれます。怒りだしたときに説得したり叱ったりすると、さらに興奮させてしまうことがあります。場面や話題を変えて、気持ちを落ち着けられるようにすることは、障害特性を理解した支援です。
【ほかの選択肢】
(1) 一度だけ質問に答える 記憶障害のために、答えを聞いても覚えていられません。何度でも穏やかに答え、メモや手帳、スケジュール表などで記憶を補う工夫をします 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) その度ごとに強く注意する 注意障害は本人の努力不足によるものではありません。強く注意すると自信を失わせます。作業の量を減らす、周りの刺激の少ない環境で作業する、こまめに休憩をとるなどの工夫をします 誤り
(3) 自分の判断でやるように促す 遂行機能障害があると、自分で計画を立てて順序よく作業することが難しくなります。手順を1つずつ示したり、手順書やチェックリストを使ったりします 誤り
(5) できないことを指摘する 病識が低下している人にできないことを指摘しても、受け入れられず、関係が悪くなることがあります。実際の体験を通じて少しずつ気づけるように支えます 誤り
出典:介護福祉士国家試験 第38回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
「障害の理解」のほかの問題
- 第37回(令和6年度) 第55問聴覚障害者の特徴や支援の方法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 第37回(令和6年度) 第58問レスパイトケアの望ましいあり方に関する記述として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 第36回(令和5年度) 第51問次の記述のうち,障害を受容した心理的段階にみられる言動として,最も適切なものを1 つ選び
- 第36回(令和5年度) 第54問Cさん(55 歳,男性)は,5 年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lat
- 第36回(令和5年度) 第57問「障害者総合支援法」において,障害福祉サービスを利用する人の意向のもとにサービス等利用計
- 第37回(令和6年度) 第50問次の記述のうち,障害者のエンパワメントに関するものとして,最も適切なものを1 つ選びなさ
スポンサーリンク

