A さん(30 歳、男性)は統合失調症で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日…
午前 第117問
A さん(30 歳、男性)は統合失調症で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がA さんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「A は昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かって『悪口を言うな』『監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。A さんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。入院3日、夜間の巡視のたびにA さんは起きていて「隣の人が自分を監視している」「皆が悪口を言っている」と小さな声で看護師に話した。日中はホールで眠そうにしていることもあり、レクリエーションには「疲れた」と言って参加しない。他の患者と話すことはあるがトラブルはない。歯磨きや身だしなみは、声をかけると行う。入院1か月、A さんは夜間、眠れるようになり、妄想や幻聴の症状が軽減した。看護師がA さんに薬を自己中断した理由を尋ねたところ「いろいろとストレスが溜まると何もしたくなくなり、薬を飲むことも面倒でした。今回の入院で飲み続けたら嫌な症状もなくなってきました。薬は飲んだほうがよいですね。これからはストレスを感じても乗り越えていけそうです」と話した。A さんの考えに当てはまる概念はどれか。
- (1)カタルシス
- (2)レジリエンス
- (3)コンコーダンス
- (4)コンプライアンス
正答 (2)
正答は (2)。レジリエンスにあたります。
レジリエンスは、困難やストレスに出会っても、しなやかに立ち直り適応していく力です。Aさんは、ストレスで服薬をやめた経験を振り返り、治療を続ければ症状がよくなることを実感して「これからはストレスを感じても乗り越えていけそう」と話しています。困難に向き合い回復していく力が表れています。
【ほかの選択肢】
(1) カタルシス 心の中にたまった感情を言葉などで表に出すことで、気持ちが軽くなること(浄化) 誤り
(3) コンコーダンス 患者と医療者が対等な立場で話し合い、治療方針に合意すること 誤り
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(4) コンプライアンス 医療者の指示に患者が従うこと 誤り
【関連する用語】
アドヒアランスは、患者が治療方針の決定に参加し、自分の意思で治療を続けることです。
出典:2025年(令和7年) 看護師国家試験 問117(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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