放射における雲や水蒸気などの効果について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中…

一般知識 一般知識 問5

放射における雲や水蒸気などの効果について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。(a) 地球大気の上端に入射した太陽放射エネルギーは、雲、エーロゾル、大気による散乱と反射、及び地表面での反射により、約3割が宇宙空間に戻る。(b) 気温の高度分布が同じであれば、大気中に水蒸気が多く存在するほど、大気から地表に到達する長波放射は少ない。(c) 全天を覆う雲がある場合、それが上層雲でも、下層雲でも地表の放射冷却は同程度に抑えられる。

正答 ②
正答は ②。(a) 正・(b) 誤・(c) 誤 の組み合わせです。 【記述ごとの正誤】 (a) 正しい。大気上端に入射する太陽放射のうち、雲・エーロゾル・大気分子による散乱・反射と地表面の反射で、約3割が宇宙空間に戻ります。これが地球のアルベド(約0.3)です。 (b) 誤り。水蒸気は長波放射をよく吸収し、同じだけ射出する温室効果気体です。気温の高度分布が同じなら、水蒸気が多いほど大気から地表へ向かう下向きの長波放射は多くなります。湿った夜に冷え込みが弱いのはこのためです。 (c) 誤り。雲は黒体に近い長波放射の射出体で、その強さは雲の温度で決まります。下層雲は温度が高いので地表への下向き長波放射が大きく、放射冷却を強く抑えます。上層雲は温度が低く、下向きの放射が小さいため、抑える効果は下層雲より小さくなります。 【ポイント】 夜間の放射冷却を考えるときは「雲の高さ(温度)」と「水蒸気量」が効きます。雲底が低いほど、空気が湿っているほど冷え込みにくくなります。

出典:令和4年度第1回(第58回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する一般知識)問5(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ

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