図は北緯45°にある2つの地点(a)、(b)と南緯45°にある2つの地点(c)、(d)の850hPaと700hPaの高度…

一般知識 一般知識 問6

図は北緯45°にある2つの地点(a)、(b)と南緯45°にある2つの地点(c)、(d)の850hPaと700hPaの高度の風をベクトルで示したものである。この4地点の850hPaから700hPaの層について以下の3つの条件、㋐寒気移流場である、㋑平均気温が西側の方が高い、㋒水平温度勾配が最も大きい、をすべて満たすものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。ただし、風は地衡風で、静力学平衡が成り立ち、850hPa から700hPa にかけての風向の変化は90°以内である。また、風のベクトルの大きさを示す目盛りの間隔はすべて等しいものとする。

気象予報士 令和4年度第1回(第58回) 一般知識 問6の図
正答 ⑤
正答は ⑤。3つの条件をすべて満たすのは (d) です。 【考え方】 850hPa と 700hPa の地衡風の差(700hPa の風−850hPa の風)が、この層の温度風です。温度風は、北半球では低温側を左に、南半球では低温側を右に見て吹きます。また温度風の大きさは水平温度勾配に比例します(4地点とも緯度の絶対値が45°なので、コリオリパラメータの大きさは同じ)。寒気移流かどうかは、層の平均風が低温側から高温側へ吹くかで判断します。 【図の読み】(目盛り1つを1とし、東・北を正とします)
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(a) 北緯:850hPa(2, 1)、700hPa(2, −1)。温度風(0, −2)は南向きで、左側の東が低温、西が高温。平均風(2, 0)は西(高温側)から吹くので暖気移流です。㋐を満たしません。 (b) 北緯:850hPa(2, −2)、700hPa(2, 2)。温度風(0, 4)は北向きで、左側の西が低温。西が高いという㋑を満たしません(平均風は西から吹くので寒気移流)。 (c) 南緯:850hPa(−1, 1)、700hPa(1, 1)。温度風(2, 0)は東向きで、右側の南が低温。東西の温度差は無く、㋑を満たしません。 (d) 南緯:850hPa(−2, −2)、700hPa(−2, 2)。温度風(0, 4)は北向きで、右側の東が低温、西が高温(㋑)。平均風(−2, 0)は東(低温側)から西へ吹くので寒気移流(㋐)。温度風の大きさ4は (b) と並んで最大で、水平温度勾配が最も大きい(㋒)。 したがって3条件をすべて満たすのは (d) だけです。 【覚え方】 北半球では、高さとともに風向が時計回りに変わる(順転)と暖気移流、反時計回り(逆転)だと寒気移流です。南半球ではこれが逆になります。

出典:令和4年度第1回(第58回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する一般知識)問6(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ

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