気象庁の気象ドップラーレーダーで降水を伴った低気圧性の渦(メソサイクロン)を観測したとき、アンテナを一定の仰角で走査して…
専門知識 専門知識 問2
気象庁の気象ドップラーレーダーで降水を伴った低気圧性の渦(メソサイクロン)を観測したとき、アンテナを一定の仰角で走査して得られるドップラー速度分布を表した模式図として最も適切なものを、下図①〜⑤の中から1つ選べ。なお、レーダーはマークの位置にあるものとする。
正答 ⑤
正答は ⑤。低気圧性の渦を表すドップラー速度の分布は ⑤ です。
【考え方】
ドップラー速度は、レーダーのビームの方向(視線方向)の成分だけを表し、レーダーから遠ざかる向きを正(暖色)、近づく向きを負(寒色)とします。図ではレーダーが南西の角にあるので、ビームは渦の中心に向かって北東向きです。
北半球のメソサイクロンは反時計回りに回転しています。レーダーから渦を見たとき
・左側(北西側)では、風は南西向き=レーダーに近づく(負、青)
・右側(南東側)では、風は北東向き=レーダーから遠ざかる(正、赤)
解説の続きをみる続きを閉じる
となり、ビームに直交する方向に正負の対が並びます。⑤ は北西側が青、南東側が赤で、これに当たります。
【ほかの選択肢】
① ビームの方向に、レーダー側が負・遠い側が正と並ぶのは、発散(吹き出し)のパターンです。誤り
② ビームの方向に、レーダー側が正・遠い側が負と並ぶのは、収束のパターンです。誤り
③ 正負が四つ並ぶのは、回転と発散(収束)が重なったようなパターンで、単純な低気圧性の渦ではありません。誤り
④ 北西側が正、南東側が負で、時計回り(高気圧性)の渦のパターンです。誤り
【覚え方】
レーダーから見て「左が近づく(負)・右が遠ざかる(正)」なら反時計回り(低気圧性)です。
出典:令和4年度第2回(第59回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問2(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
「専門知識」のほかの問題
- 令和5年度第1回(第60回) 専門知識 問1異なる3 つの観測点A、B、C で観測した湿度等の測定結果について述べた文(a)〜(c)
- 令和5年度第2回(第61回) 専門知識 問6気象庁で作成しているガイダンスについて述べた次の文(a)〜(c)の下線部の正誤の組み合わ
- 令和6年度第1回(第62回) 専門知識 問11台風の特性や影響について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、
- 令和7年度第1回(第64回) 専門知識 問1気象庁が行っている地上気象観測と観測結果の統計について述べた次の文 (a)〜(c)の正誤
- 令和7年度第2回(第65回) 専門知識 問6気象庁が現在運用している天気予報ガイダンスについて述べた次の文 (a)〜(d)の正誤の組
- 令和8年度第1回(第66回) 専門知識 問11気象庁で作成している解析積雪深・解析降雪量について述べた次の文(a)〜(d)の下線部の正
スポンサーリンク


