放射平衡温度について述べた次の文章の空欄(a)〜(c)に入る数値及び式の組み合わせとして適切なものを、下記の①〜⑤の中か…
一般知識 一般知識 問2
放射平衡温度について述べた次の文章の空欄(a)〜(c)に入る数値及び式の組み合わせとして適切なものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。地球が黒体放射していると仮定すると、地球から放出される長波放射エネルギーは放射平衡温度の (a) 乗に比例する。また、地球のアルベドをAとすると地球が吸収する短波放射エネルギーは (b) に比例する。放射平衡の状態ではこの2つのエネルギーが釣り合っている。これらの関係から、地球のアルベドが0.3から0.35に変化して放射平衡温度がT₁からT₂に変化したとすると、放射平衡温度T₂は (c) ×T₁となる。
- ①(a): 2 (b): A (c): (0.35/0.3)^(1/2)
- ②(a): 2 (b): 1-A (c): (0.65/0.7)^(1/2)
- ③(a): 4 (b): A (c): (0.3/0.35)^(1/4)
- ④(a): 4 (b): 1-A (c): (0.65/0.7)^(1/4)
- ⑤(a): 4 (b): 1-A (c): (0.7/0.65)^(1/4)
正答 ④
正答は ④。(a) 4、(b) 1−A、(c) (0.65/0.7)^(1/4) の組み合わせです。
【解説】
(a) 黒体が放射するエネルギーは、ステファン・ボルツマンの法則 E=σT⁴ により温度の4乗に比例します。
(b) アルベド A は反射される割合なので、地球が吸収する短波放射は入射量の (1−A) 倍で、(1−A) に比例します。
(c) 放射平衡では σT⁴ ∝ (1−A) なので、T ∝ (1−A)^(1/4) です。アルベドが0.3から0.35に変わるとT₂/T₁={(1−0.35)/(1−0.3)}^(1/4)=(0.65/0.7)^(1/4)
解説の続きをみる続きを閉じる
となります。アルベドが大きくなると吸収が減るので、T₂ は T₁ より少し低くなります(0.65/0.7≒0.93 の4乗根で約0.98倍)。
【ほかの選択肢】
①② 放射エネルギーは温度の2乗ではなく4乗に比例します。誤り
③ 吸収されるのは A ではなく (1−A) です。誤り
⑤ 分子と分母が逆で、アルベドが増えたのに温度が上がる結果になります。誤り
出典:令和5年度第2回(第61回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する一般知識)問2(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
「一般知識」のほかの問題
- 令和4年度第1回(第58回) 一般知識 問2湿潤空気における気体定数や水蒸気量について述べた次の文章の空欄(a)、(b)に入る数値の
- 令和4年度第2回(第59回) 一般知識 問5地球と同じ大きさで放射平衡温度も等しい惑星が、太陽から地球までの距離の半分の距離に位置し
- 令和5年度第1回(第60回) 一般知識 問11温室効果や気候変動について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを
- 令和6年度第1回(第62回) 一般知識 問15国の機関が行う洪水予報等に関する水防法の規定について述べた次の文章の下線部(a)〜(d)
- 令和7年度第1回(第64回) 一般知識 問4氷粒子や雪片について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記
- 令和7年度第2回(第65回) 一般知識 問7北半球の水平面上に、下の図のように等圧線が同心円で、半径方向の気圧傾度が中心からの距離に
スポンサーリンク

