図は7月のある日に気象衛星ひまわりで観測された赤外画像(上)と水蒸気画像(下)である。図中に示したA〜Eの領域の雲域ある…
専門知識 専門知識 問8
図は7月のある日に気象衛星ひまわりで観測された赤外画像(上)と水蒸気画像(下)である。図中に示したA〜Eの領域の雲域あるいは気象状況について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。なお、×印はこの時の地上天気図における台風の中心位置を示している。(a) Aの雲域は、華南の沿岸で発生した東西にのびる地形性巻雲とみられる。(b) Bの雲域はCiストリークであり、上層の強風軸に対応しているとみられる。(c) Cの領域には、大きな雲域はなく細かな対流雲しか存在しないことから、背の高い高気圧の圏内と判断される。(d) D、Eの雲域はともに台風に伴うものであり、より発達した対流雲が存在しているEの台風の方が中心気圧が低いと推定される。
- ①(a): 正 (b): 正 (c): 誤 (d): 正
- ②(a): 正 (b): 誤 (c): 正 (d): 誤
- ③(a): 誤 (b): 正 (c): 正 (d): 誤
- ④(a): 誤 (b): 正 (c): 誤 (d): 正
- ⑤(a): 誤 (b): 正 (c): 誤 (d): 誤
正答 ⑤
正答は ⑤。(a) 誤・(b) 正・(c) 誤・(d) 誤 の組み合わせです。
【記述ごとの正誤】
(a) 誤り。Aは華南の沿岸に沿った雲域で、赤外画像・水蒸気画像のどちらでも白く輝く塊が東西に並んでいます。地形性巻雲のように山脈の風下側に一様に広がる形ではなく、発達した積乱雲を含む対流雲の集まりとみられます。
(b) 正しい。Bは、日本の南東の海上にある細長い帯状の雲で、赤外画像では白く(雲頂が高く)、水蒸気画像では帯の北側に暗い域が接しています。上層の強風軸に沿ってできる巻雲の筋(Ciストリーク)とみられます。
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(c) 誤り。Cの領域には大きな雲域はありませんが、水蒸気画像では明暗の渦巻き模様が見られ、上層に低気圧性の循環があると読めます。上層の寒冷低気圧(上層の渦)とみられ、背の高い高気圧の圏内ではありません。
(d) 誤り。DとEはどちらも台風の雲域ですが、Dの台風は中心に眼が見え、雲域が中心のまわりにほぼ同心円状にまとまっています。Eは発達した対流雲が多く見えますが、×印(台風の中心)は雲域の西の端にあり、雲域と中心がずれています。雲の量だけで中心気圧が低いとは判断できず、まとまった構造のDの方が発達していると考えられます。
【ポイント】
台風の強さは、雲の量ではなく、眼の有無や中心付近の雲のまとまり(同心円状か、中心が雲域の端にずれていないか)で判断します。
出典:令和6年度第1回(第62回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問8(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
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