気象庁で作成している土壌雨量指数に関連する次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から…

専門知識 専門知識 問13

気象庁で作成している土壌雨量指数に関連する次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。(a) 土壌雨量指数は、降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ溜まっているかを、タンクモデルを用いて1km 格子ごとに数値化したもので、個々の地点における植生、地質、風化等が考慮されている。(b) 土壌雨量指数は、表層付近で発生する土石流・がけ崩れや、地中深い部分で発生する深層崩壊などの土砂災害の危険性を把握することを目的に用いられている。(c) 異なる2 地点で計算された土壌雨量指数の値を比較した場合、値の大きい地点の方が常に土砂災害の危険性が高いことを示している。(d) 「レベル4土砂災害危険警報」の発表判断に、土壌雨量指数は60 分雨量とともに用いられている。

正答 ⑤
正答は ⑤。(a) 誤・(b) 誤・(c) 誤・(d) 正 の組み合わせです。 【記述ごとの正誤】 (a) 誤り。土壌雨量指数は、降った雨が土の中に水分としてどれだけたまっているかを、タンクモデルを使って1km格子ごとに数値化したものです。ただし、タンクモデルの係数は全国一律で、個々の地点の植生・地質・風化の程度などは考慮していません。そうした地点ごとの違いは、過去の災害との関係から決める基準の値の方に反映させています。 (b) 誤り。土壌雨量指数が対象としているのは、表層崩壊などのがけ崩れや土石流といった、比較的浅い所で起こる土砂災害です。地中の深い部分まで崩れる深層崩壊や、地すべりなどは、雨との関係が複雑で、土壌雨量指数ではとらえることが難しいとされています。
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(c) 誤り。同じ地点では値が大きいほど危険性が高まりますが、土砂災害の起こりやすさは地点ごとに違うので、異なる2地点の値を比べて、値の大きい地点の方が危険とは判断できません。危険度は、その地点の基準の値と比べて判断します。 (d) 正しい。「レベル4土砂災害危険警報」は、土壌雨量指数と60分間積算雨量を組み合わせて、過去の土砂災害の発生状況から定めた基準(土砂災害発生危険基準線)に達すると予想されるかどうかで発表を判断します。2026年の防災気象情報の見直しの前の「土砂災害警戒情報」(都道府県と気象庁が共同で発表)と同じ考え方の判断の方法です。 【ポイント】 土壌雨量指数は「全国一律のモデルで計算し、地点ごとの基準と比べて使う」指標です。値そのものを地点どうしで比べないこと、深層崩壊は対象外であることを押さえておきましょう。

出典:令和8年度第1回(第66回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問13(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ

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