北半球の偏西風帯におけるジェット気流について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤…
専門知識 専門知識 問9
北半球の偏西風帯におけるジェット気流について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1 つ選べ。(a) 寒帯前線ジェット気流は、亜熱帯ジェット気流に比べて、一般に、風速が極大となる高度が低く、冬季に最も強くなる。(b) ジェット気流の風速が下流の方ほど大きくなっている領域では、ジェット気流は等圧面上で等高度線を高度の高い側から低い側に横切ることが多い。(c) ジェット気流の南北への蛇行が大きくなると、偏西風帯から低緯度側に切り離された上層の寒冷低気圧が形成されることがある。
- ①(a): 正 (b): 正 (c): 正
- ②(a): 正 (b): 誤 (c): 正
- ③(a): 誤 (b): 正 (c): 正
- ④(a): 誤 (b): 正 (c): 誤
- ⑤(a): 誤 (b): 誤 (c): 誤
正答 ①
正答は ①。(a) 正・(b) 正・(c) 正 の組み合わせです。
【記述ごとの正誤】
(a) 正しい。寒帯前線ジェット気流は、寒帯前線の上空に現れ、風速の極大の高度は300hPa付近(約9km)です。亜熱帯ジェット気流(200hPa付近、約12km)より低い高度にあります。南北の気温差が最も大きくなる冬季に最も強くなります。
(b) 正しい。ジェット気流の風速が下流ほど大きくなる領域(ジェットの入口付近)では、空気塊が加速しています。加速には気圧傾度力がコリオリ力より大きくなる必要があるので、風は地衡風からずれて、等高度線を高度の高い側から低い側へ横切るように吹きます。ジェットの出口付近(下流ほど弱まる所)では逆に、低い側から高い側へ横切ります。
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(c) 正しい。ジェット気流の南北の蛇行が大きくなると、深い気圧の谷の南の部分が偏西風帯から切り離されて、低緯度側に上層の寒冷低気圧(切離低気圧)ができることがあります。同じように、北側に高気圧が切り離されるとブロッキング高気圧になります。
【ポイント】
ジェットの入口・出口では、風が等高度線を横切る非地衡風の成分が生じ、これが上昇流・下降流の分布にもつながります。入口は「高→低」、出口は「低→高」と覚えておきましょう。
出典:令和7年度第1回(第64回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問9(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
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