下図A、B は、温度と水平風の二通りの水平分布を、x 軸を東向き、y 軸を北向きにとり、軸の交点を原点(x=0、y=0)…
一般知識 一般知識 問7
下図A、B は、温度と水平風の二通りの水平分布を、x 軸を東向き、y 軸を北向きにとり、軸の交点を原点(x=0、y=0)として示したものである。温度は、A、B のいずれにおいても、破線の等温線で示すようにy 方向に温度傾度があり、x 方向には等温である。また、水平風は、図中矢印の向きと長さで風向と風速が示されており、x 成分をu、y 成分をv とし、正の定数c を用いてそれぞれ式(1)、(2)で与えられる。このとき、A、B における風の水平発散、相対渦度、風による温度傾度の強化の有無を示した下表の空欄(a)~(d)に入る語句の組み合わせとして正しいものを、下記の①~⑤の中から1 つ選べ。
- ①(a): 有り (b): 有り (c): 無し (d): 有り
- ②(a): 有り (b): 無し (c): 有り (d): 有り
- ③(a): 無し (b): 有り (c): 無し (d): 無し
- ④(a): 無し (b): 無し (c): 有り (d): 有り
- ⑤(a): 無し (b): 無し (c): 有り (d): 無し
正答 ④
正答は ④。(a) 無し、(b) 無し、(c) 有り、(d) 有り の組み合わせです。
【Aの風(u=cx、v=−cy)】
水平発散:∂u/∂x+∂v/∂y=c+(−c)=0 → (a) 無し
相対渦度:∂v/∂x−∂u/∂y=0−0=0 → (b) 無し東西方向に引き伸ばされ、南北方向に押し縮められる「変形場」です。南北の両側から等温線が中央へ寄せられるので、温度傾度が強まります(表の「有り」)。
【Bの風(u=0、v=cx)】
水平発散:∂u/∂x+∂v/∂y=0+0=0(表の「無し」)
解説の続きをみる続きを閉じる
相対渦度:∂v/∂x−∂u/∂y=c−0=c(正の定数)→ (c) 有りy軸の東側では北向き、西側では南向きの風で、東へ行くほど北向きの風が強いシアーのある流れです。
温度傾度:はじめ東西にのびていた等温線は、東側ほど北へ、西側ほど南へ運ばれるので、時間とともに傾いていきます。等温線が傾くと、その線に直角に測った間隔が狭まり、温度傾度の大きさは時間とともに強まります → (d) 有り。
【ほかの選択肢】
①② Aの流れは発散も渦度も0なので、(a) や (b) を「有り」とするのは誤り
③⑤ Bの流れのように、収束が無くても風のシアーがあれば等温線は傾いて混み合い、温度傾度は強まります。(d) を「無し」とするのは誤り
【ポイント】
温度傾度を強める(前線を強める)流れには、発散も渦度も無い「変形場」と、渦度を持つ「シアー」があります。発散・収束が無くても前線は強まり得ます。
出典:令和8年度第1回(第66回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する一般知識)問7(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ
最終更新日
「一般知識」のほかの問題
- 令和4年度第1回(第58回) 一般知識 問7大気中に図(左)のような高さが1km、東西および南北方向の長さが10kmで、4つの側面が
- 令和4年度第2回(第59回) 一般知識 問11エルニーニョ現象発生時の平均的な海洋や大気の特徴について述べた次の文(a)〜(d)の正誤
- 令和5年度第2回(第61回) 一般知識 問1地球大気中のオゾンについて述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを
- 令和6年度第1回(第62回) 一般知識 問6大気中の点Aにおける気温変化について述べた次の文章の空欄(a)、(b)に入る数値の組み合
- 令和6年度第2回(第63回) 一般知識 問9台風について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤
- 令和7年度第1回(第64回) 一般知識 問13気象予報士について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の
スポンサーリンク


