図は、10 月のある日の正午(日本時間)の気象衛星画像(可視、赤外、水蒸気)である。これらの画像に見られる現象や雲域につ…

専門知識 専門知識 問7

図は、10 月のある日の正午(日本時間)の気象衛星画像(可視、赤外、水蒸気)である。これらの画像に見られる現象や雲域について述べた次の文(a)~(d)の正誤について、下記の①~⑤の中から正しいものを1 つ選べ。(a) 破線で囲まれた領域A の筋状の雲域は、下層の寒気の吹き出しによる対流雲であると推定される。(b) 破線で囲まれた領域B の雲域は、南側は雲頂高度が低く下層雲が多いが、北側に向かうにつれて雲頂高度が増し、中上層に広がっている。(c) 前線性の雲の帯が、華中から東シナ海、西日本、東日本、さらには日本の東海上へと東西にのびている。この雲の帯に対応する日本付近における地上前線の位置は図中の破線C 付近と推定される。(d) 破線で囲まれた領域D の水蒸気画像の暗域は、背の高い高気圧に伴う沈降によるものと推定される。

気象予報士 令和8年度第1回(第66回) 専門知識 問7の図
正答 ③
正答は ③。(c) だけが誤りです。 【記述ごとの正誤】 (a) 正しい。領域Aは北海道の西の日本海北部で、可視画像に北西−南東の向きの細い筋状の雲が並んでいます。赤外画像では灰色で雲頂は低く、下層の寒気の吹き出しに伴う対流雲(筋状雲)と推定されます。 (b) 正しい。領域Bは朝鮮半島北部から日本海の西部にかけての雲域で、赤外画像で見ると南側は灰色(雲頂が低い)、北側ほど白く(雲頂が高い)なっています。南側は下層雲が多く、北側へ向かうにつれて雲頂高度が増して中・上層に広がっていると読めます。
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(c) 誤り。華中から東シナ海・日本付近を通って日本の東の海上へのびる雲の帯は前線性の雲ですが、破線Cはその帯の北側の縁に引かれています。前線面は寒気側(北側)へ高くなっていくので、北側の上層雲の縁は地上の前線よりかなり北にあたります。地上の前線は、雲の帯の南の縁寄り(下層雲が多く、雲頂の低い所)に対応すると推定されます。 (d) 正しい。領域Dは日本の南東の海上で、水蒸気画像で広く暗くなっています。可視・赤外画像でも雲がほとんど無く、上空からの沈降で中・上層が乾燥していることを示しています。背の高い太平洋高気圧に伴う沈降域と推定されます。 【ポイント】 前線の雲の帯は、北側ほど雲頂が高くなります。地上前線は雲の帯の「南の縁」付近、上層の雲の北の縁は上空の前線帯や強風軸の位置の目安です。

出典:令和8年度第1回(第66回)気象予報士試験 学科試験(予報業務に関する専門知識)問7(一般財団法人気象業務支援センター 公表・許諾を得て掲載)出典元ページ

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