移動式クレーンの安全装置などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。…

移動式クレーンに関する知識 第9問

移動式クレーンの安全装置などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

正答 (2)
正答は (2)。これだけが正しい記述です。 ジブ起伏停止装置の説明として過不足がありません。目的(折損・後方への転倒の防止)と動作(レバーを引き続けても自動停止)の両方が正しく書かれています。 他の選択肢が誤りである理由は次のとおりです。 【(1) 誤り】自動停止するのはジブの「伏せ」であって「起こし」ではありません。 ジブを伏せると作業半径が大きくなり、定格荷重は小さくなります。ジブを伸ばしても同じです。つまり「伏せ」「伸ばし」「巻上げ」は、どれも転倒に近づく動作です。逆にジブを起こせば作業半径が小さくなり、定格荷重は大きくなります。起こす動作は安全側なので、止める必要がありません。止めてしまうと、かえって危険な状態から抜け出せなくなります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(3) 誤り】旋回警報装置のスイッチは旋回操作レバーに付いています。「運転室内の足踏み式スイッチ」で「任意の場所で」警報を発する、という説明自体が成り立ちません。 【(4) 誤り】外れ止め装置が守るのは「フック」です。シーブではありません。 【(5) 誤り】これは逆止め弁の説明です。安全弁は圧力の上がりすぎを防ぎます。 この回は、2023年上半期実施分の問7と同じ5つの記述を並べ替えただけです。正しい記述が「ジブ起伏停止装置」である点も同じでした。 安全装置の要点(この論点はここだけ覚えれば足ります) 巻過防止装置 フックが上限まで巻き上がると自動的に止める 巻過警報装置 同じ状態で警報を鳴らす(止めはしない) 過負荷防止装置 定格荷重を超えそうなら警報、超えたら 「ジブの伏せ」「ジブの伸ばし」「巻上げ」を自動停止 ジブ起伏停止装置 ジブの起こし過ぎによる折損・後方への転倒を防ぐ。 起伏をワイヤロープで行う移動式クレーンに設けられ、起き上がったジブがリミットスイッチを押して止める 旋回警報装置 周囲の作業者に危険を知らせる。 スイッチは通常、旋回操作レバーに付いている 外れ止め装置 「フック」から玉掛け用ワイヤロープが外れるのを防ぐ 安全弁 油圧回路に異常に高い圧力が出るのを防ぐ(圧力の上がりすぎ) 逆止め弁 ホース破損などで油圧が急に下がったときに、 つり荷やジブの降下を防ぐ(圧力の下がりすぎ) ひっかけは、ほぼこの4つの型です。 1. 過負荷防止装置の「伏せ」を「起こし」に書き換える 2. 外れ止め装置の「フック」を「フックブロックのシーブ」に書き換える 3. 安全弁と逆止め弁の説明を入れ替える 4. ジブ起伏停止装置を「箱形構造ジブ」のものとして説明する 出典:移動式クレーンの安全装置に関する一般的な技術知識

出典:移動式クレーン運転士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「移動式クレーンに関する知識」のほかの問題

  1. 2023年上半期(2023年10月公表) 第9問移動式クレーンの取扱いに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  2. 2024年上半期(2024年10月公表) 第7問ワイヤロープに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  3. 2024年下半期(2025年4月公表) 第5問移動式クレーンの巻上装置に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  4. 2025年上半期(2025年10月公表) 第3問移動式クレーンのフロントアタッチメントに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか
  5. 2025年下半期(2026年4月公表) 第1問移動式クレーンに関する用語の記述として、適切なものは次のうちどれか。
  6. 2025年下半期(2026年4月公表) 第9問次の文章はアウトリガーを有する一般的なトラッククレーンの作業領域及び安定に係る記述である

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク