移動式クレーンの油圧装置の作動油に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
原動機及び電気に関する知識 第18問
移動式クレーンの油圧装置の作動油に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)作動油の温度が使用限界温度の上限より高くなると、潤滑性が悪くなるほか、劣化を促進する。
- (2)作動油の温度が使用限界温度の下限より低くなると、油の粘度が高くなり、ポンプの運転に大きな力が必要となる。
- (3)作動油は、運転中、高温で空気などに接し、かくはん状態で使用されるので酸化しやすい。
- (4)作動油の引火点は、180 ~240 ℃程度である。
- (5)一般に用いられる作動油の比重は、1.85~1.95程度である。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切でありません。
一般に用いられる作動油の比重は、0.85〜0.95程度です。1.85〜1.95ではありません。
作動油は鉱物油なので、水より軽く浮きます。比重が1.85もあれば水より重く、水の中に沈むことになってしまいます。
【ほかの選択肢】
(1) 使用限界温度の上限より高くなると、潤滑性が悪くなり、劣化を
促進する 正しい
(2) 使用限界温度の下限より低くなると、粘度が高くなり、ポンプの
運転に大きな力が必要となる 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) 運転中、高温で空気などに接し、かくはん状態で使用されるので
酸化しやすい 正しい
(4) 作動油の引火点は、180〜240℃程度 正しい
【作動油のおもな数値】
比重 0.85〜0.95程度
引火点 180〜240℃程度
使用温度 低いほうにも高いほうにも限界がある
【水が混じると分かるわけ】
比重が1より小さいので、水はタンクの底にたまる
だから、タンクの底からドレンを抜いて確かめます。
【粘度の高い低い】
低温 粘度が高くなる(かたくなる)。動きが重く、ポンプに負担
高温 粘度が低くなる(やわらかくなる)。油膜が切れ、漏れも増える
どちらへ外れても具合が悪いので、上限と下限が決まっています。
【酸化するとどうなるか】
色が黒褐色になる
スラッジ(かす)ができ、弁やすき間をふさぐ
酸がふえ、金属を腐らせる
油温を上げないことが、いちばんの手当てです。
【外観の変化と原因】
乳白色 水分または空気の混入
黒褐色 劣化(酸化)または異物の混入
泡立ち グリースの混入
出典:移動式クレーン運転士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「原動機及び電気に関する知識」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第18問移動式クレーンの油圧装置の作動油に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第16問移動式クレーンの油圧装置の付属機器及び配管類に関する記述として、適切でないものは次のうち
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第14問移動式クレーンの油圧発生装置の油圧ポンプに関する記述として、適切でないものは次のうちどれ
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第12問移動式クレーンのディーゼルエンジンに用いられる電装品に関する記述として、適切でないものは
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第20問感電及びその防止に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第18問移動式クレーンの油圧装置の作動油に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

