移動式クレーンのフロントアタッチメントに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。…
移動式クレーンに関する知識 第6問
移動式クレーンのフロントアタッチメントに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- (1)主巻用フックブロックには、巻上用ワイヤロープの掛け数を変えることにより、定格荷重を使い分けるようになっているものがある。
- (2)トラス(ラチス)構造のジブのうち、ジブの伸縮を油圧シリンダなどにより無段階に設定できる構造のジブをラッフィングジブという。
- (3)箱形構造ジブは、ジブの強度を確保するため、各段は同時に伸縮せず、必ず2段目、3段目、4段目と順番に伸縮する構造となっている。
- (4)ペンダントロープは、上部ブライドルと下部ブライドルの滑車を通して両ブライドルを接続し、ジブを支えるワイヤロープである。
- (5)フックの代わりにグラブバケットを装備するときは、バケットの開閉を行うためのタグラインが必要である。
正答 (1)
正答は (1)。これだけが正しい記述です。
主巻用フックブロックには、巻上用ワイヤロープの掛け数を変えて定格荷重を使い分けられるものがあります。
他の選択肢が誤りである理由は次のとおりです。
【(2) 誤り】ラッフィングジブは、補助ジブの取付角を無段階に設定できるものです。伸縮ではありません。
【(3) 誤り】各段が同時に伸縮する方式もあります。
【(4) 誤り】両ブライドルを接続するのはジブ起伏用ワイヤロープです。
【(5) 誤り】タグラインは、つり具の振れ止めや向きを決めるためのものです。バケットの開閉に使うものではありません。
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複索式のグラブバケットは、支持ロープと開閉ロープの2本で操作します。支持ロープを止めたまま開閉ロープを巻き取れば口が閉じ、巻き戻せば開きます。開閉はこのロープの仕事です。
タグラインそのものは、グラブバケットに備えることが多い装置です。だから「タグラインは不要」と覚えると別の問題で間違えます。誤っているのは「バケットの開閉を行うための」という目的の部分です。
フロントアタッチメントの要点
ジブの材料 高張力鋼(強度確保と軽量化)
トラス構造ジブ 上部ジブと下部ジブの間に継ぎジブを入れて長さを調整
箱形構造ジブ 順次伸縮する方式と、各段が同時に伸縮する方式の両方がある。
「必ず順番に」と限定していれば誤り
ラッフィングジブ
補助ジブのうち、取付角(オフセット)を油圧シリンダなどで無段階に設定できるもの。
「ジブの伸縮を無段階に」ではない。
ラッフィング(luffing)は起伏の意味です
ペンダントロープ
ジブ上端と上部ブライドルをつなぐ。
「両ブライドルを接続する」のはジブ起伏用ワイヤロープ
ジブバックストップ
ジブが後方へ倒れるのを防ぐ支柱。トラス構造ジブに装備
フックブロック 巻上用ワイヤロープの掛け数を変えて定格荷重を使い分ける
ものがある
グラブバケット ばら物をつかむ。複索式では開閉ロープで開閉する。
タグラインは振れ止め・向き決めのためのもので、開閉のための装置ではない
リフティングマグネット
電磁石。引きつけられるのは鉄などに限られる。
金、銀、銅、アルミニウムは磁石に付かない
「グラブバケットの開閉を行うためのタグラインが必要」は毎回のように出る誤りです。
出典:移動式クレーンの構造に関する一般的な技術知識
出典:移動式クレーン運転士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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