下に掲げる表1は、一般的なラフテレーンクレーンのアウトリガー最大張出しの場合における定格総荷重表を模したものであるが、定…
移動式クレーンに関する知識 第10問
下に掲げる表1は、一般的なラフテレーンクレーンのアウトリガー最大張出しの場合における定格総荷重表を模したものであるが、定格総荷重表中に当該ラフテレーンクレーンの機体の強度(構造部材が破損するかどうか。)によって定められた荷重の値と、機体の安定(転倒するかどうか。)によって定められた荷重の値の境界線が階段状の太線で示されている。表1を用いて定格総荷重を求めるため、ジブ長さと作業半径の組合せを選び出したものが表2であるが、この表2のAからEまでのジブ長さと作業半径によって定まる定格総荷重の値が、機体の安定によって定められた荷重の値であるもののみを全て挙げた組合せは(1)~(5)のうちどれか。
- (1)A,B,C
- (2)A,C
- (3)B,D,E
- (4)C,D
- (5)D,E
正答 (3)
正答は (3)。B,D,E です。
表1では、網かけの部分が機体の強度で定められた値、白い部分が機体の安定(転倒するかどうか)で定められた値です。階段状の太線がその境界線です。
この問題が問うているのは安定で定められた値なので、白い側を拾います。
表2の組合せを表1で引くと、こうなります。
A ジブ 9.35m・作業半径 6.5m → 15.1 網かけ → 強度
B ジブ 16.4m・作業半径 8.0m → 11.3 白 → 安定
C ジブ 23.45m・作業半径 9.0m → 8.6 網かけ → 強度
解説の続きをみる続きを閉じる
D ジブ 23.45m・作業半径 10.0m → 7.6 白 → 安定
E ジブ 30.5m・作業半径 12.0m → 5.6 白 → 安定
安定で決まっているのはBとDとEなので、正答は (3) です。
【表の読み方】
上(作業半径が小さい側) 強度で決まる
下(作業半径が大きい側) 安定で決まる
【そうなるわけ】
作業半径が小さいうちは、倒れる心配より部材がもつかどうか
半径が小さければ転倒モーメントも小さいので、転倒より先に、ジブや旋回支持部の強さが限界になります。半径を大きくしていくと、今度は転倒のほうが先に来ます。境界線は、その入れ替わる場所です。
【聞かれているのがどちらかを、必ず確かめる】
同じ表で「強度のもの」を選ばせる年度もある
網かけと白を取り違えると、そのまま反対の選択肢を選びます。
【見分けの目印】
同じ値が縦にいくつも並んでいたら、強度で頭打ちになっている
30.5mの列で 8.0 が4行つづくのは、そこが機体の強さの上限だからです。半径が変わっても値が動きません。
【実務での意味】
アウトリガーを広げて効くのは、安定側だけ
強度で決まっている範囲では、張出しを大きくしても定格総荷重は上がりません。
出典:移動式クレーン運転士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「移動式クレーンに関する知識」のほかの問題
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第10問移動式クレーンの設置時の留意事項などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第8問次の文章はアウトリガーを有する一般的なトラッククレーンの作業領域及び安定に係る記述である
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第6問移動式クレーンのフロントアタッチメントに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第4問クローラクレーンに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第2問移動式クレーンの種類、型式などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第10問下記に掲げる表は、一般的なラフテレーンクレーンのアウトリガー最大張出しの場合における定格
スポンサーリンク



