移動式クレーンの油圧装置の油圧制御弁に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
原動機及び電気に関する知識 第15問
移動式クレーンの油圧装置の油圧制御弁に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)リリーフ弁は、油圧回路の油圧が設定した圧力以下になるのを防ぐために用いられる。
- (2)減圧弁は、油圧回路の一部を他より低い圧力にして使用するために用いられる。
- (3)カウンタバランス弁は、一方向の流れに設定された背圧を与えて流量を制御し、逆方向の流れは自由にさせるものである。
- (4)シーケンス弁は、別々に作動する二つの油圧シリンダを順次、制御するために用いられる。
- (5)パイロットチェック弁は、ある条件のときに逆方向にも流せるようにしたもので、アウトリガー油圧回路の配管破損時の垂直シリンダの縮小防止に用いられる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
リリーフ弁は、油圧回路の油圧が設定した圧力以上になるのを防ぐために用いられます。「以下になるのを防ぐ」ではありません。
回路の圧力が設定値をこえると弁が開いて、余分な油をタンクへ逃がします。圧力を下から支える弁ではなく、上から押さえる弁です。
【ほかの選択肢】
(2) 減圧弁は、油圧回路の一部を他より低い圧力にして使う 正しい
(3) カウンタバランス弁は、一方向の流れに背圧を与えて流量を
制御し、逆方向は自由に流す 正しい
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(4) シーケンス弁は、二つの油圧シリンダを順次制御する 正しい
(5) パイロットチェック弁は、ある条件のときに逆方向にも流せる
ようにしたもので、アウトリガー回路の配管破損時の垂直
シリンダの縮小防止に用いられる 正しい
【圧力制御弁の並べ方】
リリーフ弁 設定圧力をこえたら逃がす。回路の安全弁
減圧弁 一部だけを低い圧力にする
シーケンス弁 先の動きが終わってから次へ油を送る
カウンタバランス弁 自重で落ちるのを、背圧で押さえる
【カウンタバランス弁が要るわけ】
ジブやつり荷は、放っておけば自分の重さで落ちる
下げる側の油の出口をしぼって背圧をかけ、落ちる速さを抑えます。上げる向きは自由に流します。
【パイロットチェック弁が要るわけ】
配管が破れたとき、アウトリガーが縮んで機体が傾く
ふだんは逆流させない逆止め弁ですが、縮める操作のときだけパイロット圧で開きます。配管が破れれば開かないので、その場に保持されます。
【「以上」と「以下」の読み分け】
リリーフ弁 高くなりすぎるのを防ぐ
減圧弁 必要な場所だけ低くする
どちらも圧力をさわる弁ですが、向きが反対です。
出典:移動式クレーン運転士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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