82 歳の女性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなっ…

午前 第3問

82 歳の女性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRI のFLAIR 像(別冊No. 1)を別に示す。画像所見で考えられるのはどれか。

理学療法士 2023年(令和5年) 第3問の図
正答 (5)
正答は (5)。多発性脳梗塞です。 FLAIR 像では、脳室周囲から深部白質にかけて広く高信号域が広がり、基底核から視床の付近にも小さな高信号が散らばっています。高血圧と糖尿病が長く続いた高齢者で、徐々に歩行障害と転倒が増えたという経過と合わせると、細い穿通枝が詰まる小さな梗塞が多発した状態(ラクナ梗塞の多発や虚血性の白質病変)と考えられます。小刻み歩行などの脳血管性パーキンソニズムが出ることもあります。 【ほかの選択肢】 (1) 視床出血なら、視床に限局した塊状の病変になる 誤り (2) 硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側に沿う三日月状の病変 誤り
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(3) くも膜下出血は脳溝や脳槽に沿って出血がみられ、急な激しい頭痛で発症する 誤り (4) 正常圧水頭症は、脳室の拡大に比べて高位円蓋部の脳溝が狭くなるのが特徴で、この像の主な所見ではない 誤り 【FLAIR 像の見方】 脳脊髄液の信号を消した T2 強調像です。脳室は黒く写り、脳室に接する病変や白質の病変が白く浮かび上がるので、小さな梗塞や白質病変を見つけやすくなります。

出典:2023年(令和5年) 理学療法士国家試験 問3(厚生労働省 公表)出典元ページ

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