次の記述は、平衡給電のアンテナの入力インピーダンス測定法について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合…
無線工学B 無線工学B A-20
次の記述は、平衡給電のアンテナの入力インピーダンス測定法について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。(1) 一般にネットワークアナライザは不平衡系であり、ネットワークアナライザで[A]アンテナのような平衡給電のアンテナのインピーダンスを測定する場合、付属の不平衡ケーブルを直接接続するとアンテナ上で電流の不平衡が生じ、測定ケーブルに漏洩電流が流れて誤差を生じる。このためバランを用いて対応しているが、バランの周波数特性により適用範囲が限定されたり、その効果を定量的に把握するのが難しいので、バランを測定周波数帯毎に変えて繰り返し測定する必要がある。(2) バランを用いないで測定する場合は、測定するアンテナを地板の上に構成すればよい。図1 に示す給電点で対称な構造をもつ方形ループアンテナの場合は、図2 に示すように、図1 の方形ループアンテナの縦方向の長さl〔m〕の上半分(l/2)を地板の上に設置すれば、地板の[B]効果を利用して測定できる。この状態で測定したインピーダンスは、自由空間に方形ループアンテナがある場合の測定値の[C]倍になる。ただし、地板の半径r〔m〕を少なくとも2 波長以上にする。
- (1)A: 半波長ダイポール B: イメージ(影像) C: 2
- (2)A: 半波長ダイポール B: イメージ(影像) C: 1/2
- (3)A: 半波長ダイポール B: 回折 C: 2
- (4)A: 逆L 形 B: イメージ(影像) C: 2
- (5)A: 逆L 形 B: 回折 C: 1/2
正答 (2)
正答は (2)。半波長ダイポールなどの平衡アンテナは、地板のイメージ効果を使って半分の構造で測ることができ、測定値は自由空間の値の1/2になります。
平衡給電のアンテナに不平衡の同軸ケーブルをそのままつなぐと、ケーブルの外側に漏れ電流が流れて誤差が出ます。
図2のように、対称な構造の上半分を十分広い地板の上に置くと、地板が鏡の働きをして下半分(影像)があるのと同じになります(イメージ効果)。このとき給電点の電圧は自由空間の半分で電流は同じなので、インピーダンスは自由空間のときの1/2です。
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【ほかの選択肢】
(4) (5) 逆L形は接地形の不平衡アンテナで、平衡給電の例ではありません
(3) (5) 地板で利用するのは回折ではなくイメージ(影像)の効果です
(1) (3) (4) 2倍ではなく1/2倍です
【見分け方】
ダイポール(約73Ω)を地板上に半分だけ置いたモノポールは約36.5Ω、と同じ関係です。
出典:2026年(令和8年)7月期 第一級陸上無線技術士 無線工学B A-20(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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