血清コリンエステラーゼ活性が低下するのはどれか。…
午前 第15問
血清コリンエステラーゼ活性が低下するのはどれか。
- (1)一酸化炭素中毒
- (2)水銀中毒
- (3)青酸〈シアン〉中毒
- (4)鉛中毒
- (5)有機リン中毒
正答 (5)
正答は (5)。コリンエステラーゼ活性が下がるのは有機リン中毒です。
有機リン系の農薬(殺虫剤)やサリンなどの神経剤は、コリンエステラーゼの活性部位に結合して働きを止めます。アセチルコリンが分解されずにたまるため、縮瞳、流涎、徐脈、筋のけいれんなどの症状が出ます。血清(偽性)コリンエステラーゼの低下は、中毒の診断に役立つ所見です。
【ほかの選択肢】
(1) 一酸化炭素中毒 一酸化炭素がヘモグロビンと結合してCOヘモグロビンが増え、酸素を運べなくなります 誤り
(2) 水銀中毒 腎障害や神経障害(水俣病など)を起こします。コリンエステラーゼの低下は特徴ではありません 誤り
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(3) 青酸(シアン)中毒 ミトコンドリアのシトクロム c オキシダーゼを阻害し、細胞が酸素を使えなくなります 誤り
(4) 鉛中毒 ヘム合成の酵素(δ-アミノレブリン酸脱水酵素など)を阻害し、貧血や赤血球の好塩基性斑点がみられます 誤り
【関連する知識】
血清コリンエステラーゼは肝臓でつくられるので、肝硬変
などの肝の蛋白合成能の低下でも低くなります。逆にネフローゼ症候群や脂肪肝では高くなります。
出典:2024年(令和6年) 臨床検査技師国家試験 問15(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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