血清鉄と鉄結合能の関係(別冊No. 14)を別に示す。この患者で考えられるのはどれか。…
午後 第65問
血清鉄と鉄結合能の関係(別冊No. 14)を別に示す。この患者で考えられるのはどれか。
- (1)感染症
- (2)尿毒症
- (3)溶血性貧血
- (4)鉄欠乏性貧血
- (5)再生不良性貧血
正答 (4)
正答は (4)。この患者で考えられるのは鉄欠乏性貧血です。
【図の見方】
患者は健常人に比べて、血清鉄(灰色の部分)がとても低く、総鉄結合能
(TIBC、棒全体の高さ)は大きく増えています。その差である不飽和鉄結合能
(UIBC、白い部分)も大きく増えています。
(図の単位は μg/mL と書かれていますが、血清鉄や鉄結合能はふつう
μg/dL で表します。)
鉄欠乏性貧血では、体の鉄が足りないため血清鉄が下がり、肝臓が鉄を運ぶトランスフェリンを多く作るため TIBC が上がります。トランスフェリンのうち鉄と結合している割合(トランスフェリン飽和率 =血清鉄 ÷ TIBC)は大きく下がります。血清フェリチンも低くなります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 感染症 炎症では、鉄が貯蔵の場所に閉じ込められて血清鉄は下がりますが、トランスフェリンの合成が落ちるため TIBC は低下〜正常です(フェリチンは上がります) 誤り
(2) 尿毒症 腎性貧血などで血清鉄は低めになることがありますが、TIBC は低め〜正常で、このように大きく上がることはありません 誤り
(3) 溶血性貧血 壊れた赤血球から鉄が出るので、血清鉄は高めで、TIBC は正常〜低めです 誤り
(5) 再生不良性貧血 赤血球の造血で鉄が使われないので、血清鉄は高くなり、TIBC は正常〜低めになります 誤り
出典:2025年(令和7年) 臨床検査技師国家試験 問65(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午後」のほかの問題
- 2024年(令和6年) 第64問緩衝食塩溶液の希釈系列に検体A(ヘパリン血)を滴下後37 ℃で2時間静置した。その溶血度
- 2024年(令和6年) 第97問電気工学に関する関係式で誤っているのはどれか。
- 2023年(令和5年) 第30問BNP について誤っているのはどれか。
- 2023年(令和5年) 第62問放射線の影響を最も受けにくいのはどれか。
- 2023年(令和5年) 第94問ある疾患の罹患率を調べるために行うのはどれか。
- 2024年(令和6年) 第27問乳房の超音波像(別冊No. 8)を別に示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
スポンサーリンク


