28 歳の男性。血液検査で異常を指摘されたため来院した。…
午後 第64問
28 歳の男性。血液検査で異常を指摘されたため来院した。血液所見:白血球199,000/μL、赤血球228 万/μL、Hb8.2 g/dL、血小板25.7 万/μL。末梢血のMay-Giemsa 染色標本の弱拡大写真(別冊No. 13A)と強拡大写真(別冊No. 13B)を別に示す。染色体検査で予想される所見はどれか。
- (1)t(8;21)
- (2)t(9;22)
- (3)t(12;21)
- (4)t(15;17)
- (5)inv(16)
正答 (2)
正答は (2)。予想される染色体所見は t(9;22) です。
【所見】
白血球が 199,000/μL と著しく増え、血小板は保たれています。
弱拡大(A)では、白血球が非常に多く、分葉核球や桿状核球に加えて、骨髄球や後骨髄球などの幼若な顆粒球が多数みられます。
強拡大(B)では、骨髄球、後骨髄球、桿状核球、分葉核球といった
さまざまな成熟段階の顆粒球がそろっており、濃い紫の大きな顆粒を持つ
好塩基球や、橙赤色の顆粒を持つ好酸球もみられます。
成熟の途中のすべての段階の顆粒球が増え(白血病裂孔がない)、好塩基球と好酸球も増えているのは、慢性骨髄性白血病(慢性期)の特徴です。CML ではt(9;22)(q34;q11.2)、つまり Philadelphia 染色体ができ、BCR::ABL1 融合遺伝子がチロシンキナーゼを働かせ続けます。NAP スコアは低下します。
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【ほかの選択肢】
(1) t(8;21) 急性骨髄性白血病(成熟を伴う型)でみられ、RUNX1::RUNX1T1 融合遺伝子ができます 誤り
(3) t(12;21) 小児の B 細胞性急性リンパ芽球性白血病でみられます(ETV6::RUNX1) 誤り
(4) t(15;17) 急性前骨髄球性白血病(APL)でみられ、PML::RARA 融合遺伝子ができます。DIC を合併しやすい病気です 誤り
(5) inv(16) 好酸球の異常を伴う急性骨髄単球性白血病でみられます(CBFB::MYH11) 誤り
出典:2025年(令和7年) 臨床検査技師国家試験 問64(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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