20 歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。3か月前から徐々に増大してきたという。同部は骨様硬で軽度の圧…

B問題 第23問

20 歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。3か月前から徐々に増大してきたという。同部は骨様硬で軽度の圧痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 6A)、エックス線画像(別冊No. 6B)、CT(別冊No. 6C)、MRI(別冊No. 6D)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 6E)を別に示す。適切な治療はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第23問の写真(1/3)歯科医師 2023年(令和5年) 第23問の写真(2/3)歯科医師 2023年(令和5年) 第23問の写真(3/3)
正答 (4)
正答は (4)。歯原性粘液腫です。被膜が無く骨の中へしみ込むように広がり再発しやすいので、骨を区域で切除します。 【見るところ】 B・C:下顎右側の大臼歯部に、細い隔壁のある多房性の透過像があり、頰舌側へ膨らんで皮質骨が薄くなっています。 D:病変は内部が造影されています。 E:粘液の豊富な基質の中に、紡錘形〜星形の細胞がまばらに散らばっています。 歯原性粘液腫は若い人の下顎臼歯部に多く、局所の侵襲性が強い腫瘍です。被膜が無く、搔爬や摘出では取り残しやすいので、周りの健全な骨を含めて切除します。病変が下顎骨の高さの大部分に及ぶため、辺縁切除ではなく区域切除になります。
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【ほかの選択肢】 (1) 開窓後摘出 嚢胞や一部の嚢胞性の腫瘍に使う方法なので 誤り (2) 皮質骨除去術 骨の表面の処置で、腫瘍を取り切れないので 誤り (3) 下顎辺縁切除術 下縁の骨を残す方法で、骨の中に広く広がった病変には不十分なので 誤り (5) 放射線療法 良性の腫瘍には行わないので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問23(厚生労働省 公表)出典元ページ

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